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- 日本選手2人目の快挙へ! 高いパーオン率で成績を残す西郷真央が米女子ツアーでトップに立つ部門とは?
笹生優花や古江彩佳のメジャー優勝など、例年以上に米女子ツアーでの日本選手の活躍が目立つ2024年。今季から本格参戦している西郷真央も、コツコツの成績を残し続け、とある部門でランキングトップに立ちました。
最優秀新人レースでトップに立った西郷真央
米女子ツアーの「ダナオープン」で16位タイに入った西郷真央がルーキー・オブ・ザ・イヤーランキングで1位に立った。米女子ツアーでルーキー・オブ・ザ・イヤーを手にした日本人選手は過去に小林浩美だけ。史上2人目の快挙が現実味を帯びてきた。
ランキング1位だったガブリエラ・ラッフルズ(オーストラリア)が欠場していた「ダナオープン」。22ポイント差の2位につけていた西郷は16位タイで38ポイント加算し、計433ポイントとしてラッフルズを抜いた。そして、首位奪取の可能性があったランキング3位のイム・ジンヒ(韓国)が33位タイに終わったことで初めて1位に躍り出た。

ルーキー・オブ・ザ・イヤーは文字通りツアーメンバー1年目のルーキーによって争われる賞である。ランキングは各大会の順位をポイント換算したものによる。ポイント配分は優勝が150ポイントと大きく、以下は2位80ポイント、3位75ポイント、4位70ポイント、5位65ポイントという具合。
予選を通過すればポイントは与えられるが、40位が10ポイントで41位以下はすべて5ポイントとなっている。同じ順位に複数名いてもポイントは変わらず、メジャー5大会はポイントが2倍になる。
西郷はデビュー戦のドライブオン選手権32位タイから始まって、2戦目12位タイ、3戦目13位タイなど堅実な成績を残してポイントを積み上げてきた。5月に2戦連続3位に入ったラッフルズが一時差を広げていたが、その後は勢いが止まり、ついに西郷が逆転したわけだ。
これまで日本のトップクラスが大勢米女子ツアーに挑戦してきたが、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得したのは1990年の小林浩美だけだ。最高順位が7位タイでトップ10は2回と決して満足のいく成績ではなかったが接戦の末にタイトルをモノにした。当時は賞金ランキングで争われており、小林の最終的な賞金ランキングは60位だった。
現在のようなポイント制になったのは1992年からで、2位だった日本人選手は1996年の平瀬真由美、1999年福嶋晃子と2人いる。
平瀬は日本開催の「東レジャパンクイーンズカップ」で優勝するなどしたが、この年はルーキーにツアー史上初の100万ドル突破で賞金女王に輝いたカリー・ウェブ(オーストラリア)がいたため、圧倒的な差をつけられていた。
惜しかったのは福嶋だ。日本人ルーキーでは唯一の年間2勝を挙げる大活躍で日本人選手唯一の1000ポイント超えとなる1026ポイントを稼いだが、同じく2勝を挙げた韓国の金美賢に及ばなかった。
2006年に海を渡った宮里藍は日本人歴代2位の889ポイントを挙げたが4位止まり。ルーキーイヤーの2022年に「スコティッシュ女子オープン」で初優勝を飾った古江彩佳は3位だった。
一生に一度のチャンスといわれるルーキー・オブ・ザ・イヤーは、いわゆる同期にどんな選手がいるのかでも結果が左右される。福嶋のように他の年ならば1位になっているくらいの成績でもタイトルを逃すこともあるわけだ。
そういう意味では今年は現時点でそれほど頭抜けたルーキーはいない。西郷にとって大きなチャンスだ。
ショット力の高さがスタッツにも表れている
西郷の強みはショット力の高さにある。ドライビングディスタンスは259.643ヤードで同部門161人中67位だから平均以上の飛距離があるうえに、フェアウェイキープ率は39位と方向性も安定している。
最注目ポイントはパーオン率で、73.0%をマークして3位につけていること。部門2位はネリー・コルダ(米国)で73.7%。世界ランキング1位の選手と遜色ない数字を残しているのだ。

このショット力の高さは総合力を示す平均ストロークにも表れている。現在70.612で部門9位につけているのだ。西郷は予選落ちが3回あるが、2回は1打差で1回は2打差と僅差だった。予選を通過した試合での最低順位は35位タイ。大きく崩れることが少ないからこそ、これだけの平均ストロークを記録できるのだ。
ルーキー・オブ・ザ・イヤー獲得に向けての課題は爆発力だろう。アンダーパーラウンド数はツアー2位の32回もあるが、ベストスコアは67止まり。1ラウンドあたりの平均バーディー数は3.39で、古江らトップクラスは3.8以上の数字だから物足りない。
ショット力の高さをバーディーにつなげる確率、つまりバーディパットを決めきる力が備われば日本人2人目の快挙がグッと近づいてくる。
西郷 真央(さいごう・まお)
2001年生まれ、千葉県出身。ルーキーイヤーの20-21シーズンはシーズン21回のトップ10入りと未勝利ながら賞金ランキング4位でシーズンを終えた。2022年は開幕戦でのツアー初優勝を含め5勝、メルセデス・ランキング2位の成績を残す。その後は低迷が続いたが、23年「伊藤園レディス」で復活優勝。ツアー通算6勝。島津製作所所属。
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