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- 「ルーキーで優勝争いができていい経験になった」 2差の2位に終わった西郷真央はベストフィニッシュに前向き
米女子ツアー唯一となるカナダのナショナルオープン「CPKC女子オープン」。最終日を首位と5打差で迎えた西郷真央は、5バーディー2ボギーとスコアを伸ばしたが、わずかに及ばず2位。米女子ツアー初優勝はお預けとなった。
一時は首位に並ぶも2打差惜敗
◆米国女子プロゴルフ
CPKC女子オープン 7月25~28日 アールグレイGC(カナダ) 6709ヤード・パー72
西郷真央の米ツアー初優勝が、掌の中からスルリと逃げた。
CPKC女子オープン最終日、3日目に自己ベストの61を叩き出した西郷真央が5打差逆転を狙って通算8アンダーからスタートした。
13アンダー首位のユ・ヘラン(韓)、12アンダー2位のローレン・コフリン(米)という最終組の1つ前でプレー。1番パー5をボギーとしたが、2つ目のパー5である4番で2オン、しっかりバーディーを取り返す。9番パー3では、ティーショットをピンデッドに狙って1メートルにオン、ナイスバーディーとした。
ユには5打、コフリンには3打のビハインドで突入したバックナインは、10番パー4で1.2メートルのバーディーを奪うと、チャンスをうかがった。2ホール連続パー5である14、15番では、どちらもしっかりとバーディーを奪い通算12アンダー。11番でダブルボギーを叩いたユに追いつきプレッシャーをかける。
終盤は最終組の2人と西郷の大激戦。16番パー4で右バンカーに入れた西郷だったが、カップをかすめるスーパーショットでパー。後続のユが3パットボギーを叩いたため、3人が12アンダー首位を並走し、上がり2ホールに突入した。
しかし、パー3の17番で西郷のティーショットは右のラフ。逆目のアプローチを5メートルショートして痛恨のボギー。
これを見ていた最終組は、コフリンが左に切られたピンに2メートルにピタリとつけるショットで値千金のバーディー。またも3パットボギーのユ、西郷に2打差と抜け出して最終ホールに向かう。
西郷のティーショットはまたも右のラフ。奥のカラーからのバーディートライがショートしてパー、11アンダーに終わった。しっかりとパーで締めたコフリンが2打差初優勝。西郷は単独2位。ここでもボギーのユは3位タイに終わっている。
初優勝に手が届きかけながら、最後は逃してしまった西郷。米女子ツアーではベストフィニッシュとなったが、悔しさをにじませた。
「朝イチからティーショットの感触がよくなくて、自分出したいラインとのズレがあった」とを口にした。「トップが伸びていないのは分かっていた。ただ、ティーショットが右に行ってしまって、アイアンでチャンスにつけられなかったです、自分の問題」と、敗因は優勝争いの重圧ではないといい切った。
それでも「ルーキーで優勝争いができていい経験になった。でも評価できる部分だけじゃなく、課題もあるので1つ1つクリアしていきたい」と、冷静に今後に気持ちを切り替えた。
吉田優利と渋野日向子は、共に通算1オーバー39位タイで最終日をスタート。4バーディー、1ボギーでプレーした吉田は通算2アンダーで25位タイ。シーズン後半の出場権がかかるリシャッフルまでの残り1試合に向けていい流れで試合を終えた。
対照的に、渋野は3つバーディーを奪いながらボギーも5つ。通算3オーバー48位タイに終わった。
西村優菜、勝みなみは予選で姿を消している。
西郷 真央(さいごう・まお)
2001年生まれ、千葉県出身。ルーキーイヤーの20-21シーズンはシーズン21回のトップ10入りと未勝利ながら賞金ランキング4位でシーズンを終えた。2022年は開幕戦でのツアー初優勝を含め5勝、メルセデス・ランキング2位の成績を残す。その後は低迷が続いたが、23年「伊藤園レディス」で復活優勝。ツアー通算6勝。島津製作所所属。
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