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女子プロテスト1次が開始 実はティーチングプロにもツアー出場のチャンスが!? 狭き“別ルート”の仕組みとは?
第1次予選から注目を集めるプロテストとは別に、7月19日に静ヒルズCC(茨城県)で「ティーチングプロ競技会」という大会がひっそりと行われていました。実はこの競技会はティーチングプロがツアーに出場するための予選会となっているのです。
当初はティーチング会員全員にQTへの出場資格があった
日本中が酷暑に包まれる中、日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のプロテスト第1次予選が行われています。全国6会場のうち、すでに4会場での戦いが終了。臼井麗香の妹、蘭世やエイミー・コガの妹、ジェニファー、脇元華の妹、桜や欧州女子ツアーで戦ってきた識西諭里らが、9月の第2次予選に進出しています。
第1次予選から注目を集めるプロテストとは別に、7月19日に静ヒルズCC(茨城県)で「ティーチングプロ競技会」という大会がひっそりと行われていました。18ホールストロークプレーの大会ですが、不思議なことに優勝者は存在しません。イーブンパー1位タイの選手が4人いるのですが、プレーオフもなく、カウントバックなどで1位を決めた様子もありません。いったいどうしてなのでしょうか。実はこの大会「プレQT(クオリファイングトーナメント)のようなもの」(JLPGA広報)だからです。
現在のJLPGAには、ツアーを目指すトーナメントプレーヤーとゴルフの普及、指導に努めるティーチングプロフェッショナルの2種類の資格があり、それぞれ目的も、そこに至る過程も違います。トーナメントプレーヤーは、プロテストに合格し、QTで上位に入ってツアーに出場し、結果を出すことを目指します。
ティーチングプロフェッショナルは、その名の通り、ゴルフの指導普及を図るための資格で、実技はありますがプロテストほど厳しいものではありません。ただし、資格取得までには何度も講習を受ける必要があり、3年という長い月日がかかります。
JLPGAは一時期QTの門戸を会員以外にも開いていたのですが、制度が変わり、2019年以降、JLPGA会員以外はQTに出場することはできなくなりました。QTの順位が下位であったり、アマチュアなど資格を持たない場合は、主催者推薦枠でプレーしているのが現状です。
19年に完全に制度が現在のものに移行した当初、実はQTを受けられる会員には、ティーチング会員も含まれており、「プロテスト以外のトーナメント出場の別ルート」などと言われたこともありました。けれども、プロテストに合格した会員から不満が噴出したこともあり、昨年からはその一部だけしかQTを受けられないように変更されたのです。
その“一部”を決めるための大会こそが、ティーチングプロ競技会です。今年は上位15選手がQTへの切符を手にしました。
この15人に関しては、11月19日から3会場で行われるQT 1stステージから、ファイナルステージ(11月26~29日、静岡県・葛城GC宇刈C)に進むことができれば、トーナメントプレーヤー同様、ツアー競技に出場することができます。ステップ・アップ・ツアーも同様なので、そこで活躍する選手が出てくる可能性もあります。“プレQT”からQT、そしてツアーへ。そんなルートに注目してみるのも、面白いのではないでしょうか。
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