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- “ビール解禁!” 桑木志帆が混戦制し「全英」回避の無念晴らすツアー2勝目 「ハートはふつふつとしていた」
「ニトリレディス」は最終日を首位から出た桑木志帆(くわき・しほ)が、4バーディー、2ボギーの「70」で回り、通算12アンダーで6月「資生堂レディス」以来のツアー2勝目を手にした。
「決め手は17番の2打目」
◆国内女子プロゴルフ
ニトリレディスゴルフトーナメント 8月22~25日 桂ゴルフ倶楽部(北海道) 6651ヤード・パー72
最終日を首位から出た桑木志帆が、4バーディー、2ボギーの「70」で回り、通算12アンダーで6月「資生堂レディス」以来のツアー2勝目を手にした。
前半に2つスコアを伸ばすと、後半も10番パー5できっちりバーディーを奪って一時は2打差リード。しかし、13番パー4と16番パー3でボギーを叩いて4人がトップに並ぶ大混戦となった。
「(鶴岡)果恋さんが13番できっちりパーを拾ってきて、そこからちょっと緊張感が増しました。でも焦るとよくないのは経験済みだったので、どんなことがあっても落ち着いてやろうと思ってできました」
ハイライトは17番パー4の2打目。ピンまで残り130ヤードを9番アイアンで振り抜いて2メートルにつけた。追われる立場のなか「これが決め手となった。思い通りに打てた」という会心のショット。バーディーパットをきっちり沈めて抜け出すと、通算12アンダーでそのまま逃げ切った。
今季初優勝から2カ月後の2勝目。勝つためにメンタルコーチもつけ、緊張する場面も多いなか「今に集中」と自分に言い聞かせてプレーした。今大会は「コースを週に3~4回は回っている」という地元のキャディーを起用し、「コースを知り尽くしていて、風が回っているのもあり、経験ある方からサポートしてもらった」ことも心強かった。
「ハートはふつふつしていた」
ちなみに同週は米メジャーの「AIG女子オープン」が開催されており、記者から「行かなくてよかった?」と聞かれると、「全英に行かなかった分、こっちで勝ちたいという気持ちはありました。気合いが入っていましたし、ハートはふつふつとしていました」と笑いながら答えた。
そしてここでようやく解禁するのは「ビール」と言うので会見場に笑いが起こる。「1勝目のあと、2勝目するまでビールを飲まないと決めていたんです。太ってきたのでやめていたんですが、今日は飲めますね!」。まさに勝利の美酒とはこのことだ。
今季2勝目でメルセデス・ランキングも5位に浮上。進むべき道と目標も明確だ。「国内メジャーで勝って3年シードを取る。将来的には米女子ツアーのQT(予選会)を受けて、向こう(米国)でやりたいと考えています」。終盤戦で勢いに乗ってきた桑木。どこまで成長するのか楽しみな存在になってきた。
桑木 志帆(くわき・しほ)
2003年生まれ、岡山県出身。21年6月に実施されたプロテストに合格し、同年の新人戦「加賀電子カップ」で優勝。23年は「ブリヂストンレディス」(3位タイ)、「資生堂レディス」(2位)、「北海道meijiカップ」(2位)、「CAT Ladies」(3位)、「TOTOジャパンクラシック」(2位タイ)などの活躍で、メルセデス・ランキング10位に入る。24年6月「資生堂レディス」で悲願のツアー初優勝を遂げ、同年8月「ニトリレディス」でツアー2勝目を挙げた。大和ハウス工業所属。
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