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「リブゴルフではポイントも取れない」 香妻陣一朗が国内ツアー3勝目も“世界”との差を意識し自身に辛口採点
22日から4日間の日程で行われた、国内男子ツアー第13戦「Sansan KBCオーガスタ」が終了。香妻陣一朗(こうづま・じんいちろう)が小斉平優和(こさいひら・ゆうわ)とのプレーオフを制しツアー3勝目を飾った。
舞台は今年も福岡県の芥屋ゴルフ倶楽部
◆国内男子プロゴルフ
Sansan KBCオーガスタ 8月22~25日 芥屋ゴルフ倶楽部(福岡県) 7216ヤード・パー72
22日から4日間(72ホール)の日程で行われた、国内男子ツアー第13戦「Sansan KBCオーガスタ」(賞金総額1億円・優勝賞金2000万円)が終了。
ツアー2勝の香妻陣一朗が、2022年「東建ホームメイトカップ」以来のツアー3勝目を飾った。
最終日を2位に1打差の単独首位から出て、4番でバーディーを先行させると、6番パー5で30ヤードの3打目を1.5メートルに寄せてバーディー。8番パー3では20メートルのバーディーパットを沈めた。後半に入り、12番と16番でも一つずつ伸ばしたが、17番パー3でティーショットを右バンカーに入れると、この日初めてのボギーを喫し、続く18番パー5でもティーショットをバンカーに入れるなどし、連続ボギーとして、5バーディー、2ボギーの「69」でホールアウト。
「65」をマークしたツアー未勝利の小斉平優和に通算19アンダーで並ばれてプレーオフに突入したが、2ホール目でティーショットをOBとした小斉平に対し、香妻がしっかりパーセーブして、優勝カップをもぎ取った。
優勝会見で香妻は「初めて優勝争いで最終日に家族も来て、優勝したいと思ったし、子どもの前でも優勝したかったし、妻の前でも優勝したかった。家族の前で優勝することは目標だったので、それが叶えられてよかった」と喜びをかみしめた。
一方で、世界トップレベルの選手が集うリブゴルフを主戦場としている香妻は、「そもそもいいプレーをしていい位置に行くというのは、リブではレベルの差もあって難しい状態。慣れてきて技術面も上がり、戦えるなという意識には持っていけているが、なかなか上位にも行けない。でも日本ツアーで帰ってきて優勝争いできるようじゃないとリブでは戦えないと思っていた」と、両ツアーの差を痛感している。
キャディーとはリブゴルフのスコアを想定してプレーしようと話していたが、「前半途中までは良かったが、後半崩れてこのスコアになってしまうと、リブではポイントも取れない順位にいると思う。もっとスコアを伸ばして優勝したかった」と、優勝にも決して納得はしていない。
「感覚的ですが、今日の感じだとトップ10に入るくらいのゴルフはしたと話していた。本当なら24(アンダー)くらいを目指していたが、結果的に19(アンダー)。仮想ですが、肌感覚としては1年やってきて、このくらいと想定して、そこまでは伸ばそうと話していた」と、いまの香妻は常に“世界”を見ている。
次週、29日開幕の「フジサンケイクラシック」(富士桜カントリー倶楽部/山梨県)にもエントリーしている。「(富士桜CCは)ラインが読みにくいのと、ラフが長い印象。距離も長いですが、いま行ったらそうは思わないと思う。ラフとフェアウェイの狭さですかね。出るからにはまた優勝したいですし、来週は気持ちよく勝つというところを目指したい」と、経験と自信を携え、連勝へ意気込んだ。
その他、主な順位は、通算18アンダー3位タイに「64」をマークした鍋谷太一と、ショーン・ノリス(南アフリカ)が続いた。通算16アンダー5位タイに、石坂友宏と大岩龍一が並んだ。石川遼は最終日を5バーディー、4ボギーの「71」とし、通算56位タイで4日間を終えた。
<上位の成績>
優勝/-19/香妻陣一朗
2位/-19/小斉平優和
3位T/-18/鍋谷太一、ショーン・ノリス
5位T/-16/石坂友宏、大岩龍一
8位T/-14/宮里優作、杉原大河
10位T/-13/阿久津未来也、平田憲聖、片岡大育、古川龍之介、河本力、池村寛世
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