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- 出場できる残り5試合が勝負! 熱を帯びてきた“シード権争い” 中心にいる注目選手たちに話を聞いた
国内女子ツアー第31戦富士通レディース第2日、優勝争いは稀に見る混戦だが、それ以外の選手でも1打たりともムダにできないと考えている。特にシード圏外にいる選手は必死だ。そこで、シード権獲得に燃える選手の話を聞いた。
一発逆転を狙う山内日菜子と宮田成華
◆国内女子プロゴルフ
富士通レディース 10月11~13日 東急セブンハンドレッドクラブ西コース(千葉県) 6697ヤード・パー72
昨年の「アクサレディス」でツアー初優勝を飾った山内日菜子だが、前週までのメルセデス・ランキングでは70位と苦しんでいる。大会2日目はスコアを2つ伸ばし、通算4アンダーとしたが、納得はしていない。
「ショットとかいい感じですし、もう少し伸ばせたかなと思います」。今季はなかなか上位に食い込めなかったが、ゴルフ5レディスで2位に入ってからは、ゴルフの調子自体は悪くないという。ただ試合の流れや運のなさもあって、結果を出せなかった。しかし、もうこの時点になれば、そんなことはいっていられない。
「TOTOジャパンクラシックとリコーカップを除けば、残り5試合ですからね」。正直焦りはあるが、集中力はむしろ上がっている。ポイントをコツコツ稼げば来季前半戦の出場権を得られるメルセデス・ランキング55位以内を狙えるが、目標はそこにないと言い切る。
「ここまできたら大きいポイントを稼がないと意味がありません。だったら優勝しちゃえと」。先週の試合でランキング84位にいた佐藤心結が優勝したことも刺激になっている。
「明日、10アンダーぐらい出せばわからないですよね。いや、ムリかな? でも、もう一度あの景色を見たいですね」。一発逆転を狙う山内の目は輝いていた。
一発逆転を狙っているのは山内だけではない。この日66をマークして通算9アンダーまでスコアを伸ばした宮田成華もその一人だ。「実質残り5試合で、できる限り優勝争いに絡んでいきたいと思っていましたが、早速チャンスが来たと思います」
正直、バーディー合戦になれば誰が勝つのか分からない。首位と1打差につけている宮田にしてみれば、3打差に11人がひしめく混戦はプレッシャーがかかりにくい展開であることは間違いない。
「コツコツとポイントを稼ぐのも大切ですけど、一気に稼げるならその方が自分には合っているかなと思います」
今季のトップテン入りはブリヂストンレディスの7位タイが1回あるのみ。開催コースはフェアウェイが広く、飛ばし屋の宮田には比較的回りやすいコースではある。最終日はせっかくつかんだチャンスを活かすつもりで戦うだけだ。
ルーキーも手にしたいシード権
来季のシード権を手にしたい気持ちはルーキーも同じだ。メルセデス・ランキングを見ると、58位に政田夢乃、61位に菅楓華がつけている。
ともに2日目を終えて通算4アンダーの29位タイだ。他の選手と比べ、終盤戦では初めて回るコースが多いだけに、調整が難しいという。
「実は、雨の影響で今週は7ホールしか練習ラウンドをできなかったんです」というのは政田。残り11ホールは歩いて見て回っただけで、本戦に突入。
1つでもメルセデス・ランキングの順位を上げたいという気持ちプレーした結果、初日69、2日目71で回った。QTランキング147位からリランキングで14位にまで上げてきただけに、できればシード権は手にしたい。
「やっぱり55位以内よりも50位以内に入りたいですね」。そのためにも、最終日は1つでも上位で上がりたい。「できればショットの調子を今以上に上げたいです」と、練習場で最終調整を行い、悔いのない18ホールのプレーを目指す。
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