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- 試合終了を待ってポストされた上田桃子のツアー撤退表明 後輩たちがSNSでつづった「かっこいい“桃子先輩”」
ツアー通算17勝で38歳の上田桃子(うえだ・ももこ)が3日に自身のインスタグラムを更新し、今季限りでのツアー活動休止を表明した。このポストを受け“同僚”のツアーメンバーたちが続々とSNSで思いをつづった。
後輩の熱戦に水を差さぬタイミングで投稿された
38歳の上田桃子が3日に自身のインスタグラムを更新し、「2024年シーズンをもって、突っ走ってきた足を、一旦止めてみようと思います」などとつづり、今季限りでのツアー活動休止を表明した。
この日は、日米女子ツアー共催「TOTOジャパンクラシック」の最終日で、競技は通算15アンダーで並んだ竹田麗央とマリナ・アレックス(米)によるプレーオフに突入していた。両者一歩も譲らず勝負は6ホール目までもつれ込み、竹田が1.5メートルのウイニングパットを沈めたときには、午後5時を過ぎていた。
上田のポストは試合終了後、およそ1~2時間の間にされ、17歳年下の後輩が繰り広げる熱戦に水を差さぬよう配慮したのがうかがえるタイミングだった。
その後、ツアーメンバーのSNSで上田の投稿を引用した投稿が続々とされた。宮里藍や横峯さくら、原江里菜、宮里美香といった同世代の“戦友”たちも労いの言葉を投稿したが、特に印象的だったのは若手から中堅まで世代をこえた後輩たちの投稿だった。
26歳の黄金世代・大里桃子は「桃子さん 同郷で名前も同じで、プレーオフもさせてもらって 同じペアリングになることも多くて。沢山思い出があります 強くていつもかっこいい桃子さんが大好きです あと数試合、桃子さんのプレーを目に焼き付けます」とつづった。
21歳の佐久間朱莉は「今も昔もこれからも 桃子さんのプロフェッショナルが大好きです 今シーズンまた回れますように!!」と、残りの2試合で同組になることを願った。
24歳の菅沼菜々は「最初は正直本当に怖くて(いい意味で)仲良くしていただけるなんて思ってもいなかった憧れ大先輩の桃子さん 最近沢山お話することができて夢のようでした(中略)私が調子悪くて挫けそうになった時も慰めるというよりは、根性だ気持ち!って言ってくれて 桃子さんみたいに私は根性が足りないかもしれないけど、桃子さんが教えてくれたから 少し根性がついた気がします。(後略)」と、長文で感謝を伝えた。
同じく24歳の阿部未悠は「(前略)アマチュアのときも、オフの合宿のときも、プロテストのときも。本当にたくさんのことを教えていただきました 今の私があるのは桃子さんのようなプロゴルファーになりたくて目指してきて 桃子さんに出会えたおかげです ありがとうございましたをたっっっくさん伝えたいです!!」と、あふれる気持ちを言葉に乗せた。
“中堅”と言っていい世代のメンバーも続々と反応した。28歳の堀琴音は「寂しいです 言葉がでません たくさんの事を学ばさせて頂きありがとうございます」。32歳の堀奈津佳は「凄く寂しいです 『大人になった時、大事になるから』とゴルフの事、私生活の事 プロ生活をスタートさせた私に いろんなアドバイスを頂きました(中略)ゴルフへの姿勢、決断する強さ ずっとかっこいい桃子さん 尊敬しています」。
28歳の柏原明日架は「プロフェッショナルって言葉きくとぜったい桃子さんが思い浮かぶ どんな時でも真っ直ぐで妥協しない サムライみたいなひと 残りの試合、戦う姿を目に焼き付けます」。31歳の工藤遥加は「桃子さん 最高な姉貴、そしてかっこいい先輩 寂しすぎる 桃子さんの勇姿心に焼き付けましょう」と、それぞれ思いをつづった。
31歳の青木瀬令奈は長文で「ずっと憧れで、でも怖くて(いい意味でw) 一緒の組でもあまり話しかけられなかったけど やっとここ数年 自分の成長と共に 話しかけられるようになって 実はもっともっと聞きたいことや 学びたいことがたくさんあります!(後略)」などと、素直な言葉を並べた。
32歳の成田美寿々は「ずーーーっと みんなの先頭に立って引っ張り続けてきてくれた桃子さん。 四カ国対抗戦の時に キャプテンで悩んでるわたしを 毎日ラインで励ましてくれて 終わった後も心に沁みるメッセージをくれたこと 今でも鮮明に覚えています。 こんなにかっこいい先輩、かっこいい女はいない!こんな女性になりたい!って密かに思っていた偉大な先輩。(後略)」と、エピソードを交えて思いを投稿した。
多くの後輩たちに慕われた上田が残すのは2試合。今週の「伊藤園レディス」(グレートアイランド倶楽部)と、翌週の「大王製紙エリエールレディス」(エリエールゴルフクラブ松山)となり、この2試合の結果によっては翌々週の最終戦「リコーカップ」にも出場が可能となる。
6日に「伊藤園レディス」の組み合わせが発表され、堀琴音、不動裕理と共に8時10分にスタートすることが決まった。ツアー通算17勝の“レジェンド”が、最後にどんな勇姿を見せてくれるのか、いちゴルフファンとしても注目したいところだ。
上田 桃子(うえだ・ももこ)
1986年6月15日生まれ、熊本県出身。2005年のプロテストに一発合格し、同年の「LPGA新人戦 加賀電子カップ」で優勝した。07年に「ライフカードレディス」で初優勝を遂げると、「ミズノクラシック」など年間5勝を挙げて史上最年少21歳156日(当時)で賞金女王に輝いた。翌年の08年からは米ツアーにも挑戦したが、14年以降は主戦場を国内ツアーに戻した。21年6月に結婚を発表。翌22年の「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」でツアー17勝目を飾った。24年11月、自身のインスタグラムで24年シーズンをもってツアーから撤退することを表明した。ZOZO所属。
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