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- 米女子ツアーの国別獲得賞金総額を比較したら1位は米国で日本は4位! 日本勢9人の総額は? 3位に入った意外な国とは?
2025年、メジャー2勝など大躍進した日本勢は合わせてどのくらい稼いだのだろうか。他国と比べると驚異的なデータが浮かび上がった。
日本勢だけで1133万0036ドル(約17億5615万円)を獲得
米女子ツアーの開幕が近づいてきた。昨年、メジャー2勝など大躍進した日本勢は合わせてどのくらい稼いだのだろうか。他国と比べると驚異的なデータが浮かび上がった。
昨年の米女子ツアーは優勝賞金が破格の400万ドルだった最終戦「CMEグループツアー選手権」を制したジーノ・ティティクル(タイ)が史上最多の605万9309ドルを稼いで賞金ランキング1位になった。

日本勢は「全米女子オープン」覇者の笹生優花が286万7618ドルで賞金ランキング4位、「エビアン選手権」でメジャー初優勝を飾った古江彩佳が281万1824ドルで同6位と2人がトップ10に名を連ねた。
100万ドルを超えた日本勢はほかに渋野日向子(171万9878ドル、賞金ランキング14位)と西郷真央(161万8202ドル、賞金ランキング16位)がおり、計4人。100万ドルプレーヤー4人は2023年の3人を上回る最多である。
この4人に畑岡奈紗、勝みなみ、西村優菜、吉田優利、稲見萌寧を加えた計9人が昨年、米女子ツアーメンバーとして戦った。9人の獲得賞金総額は実に1133万0036ドルだった。これは2023年の679万1433ドルを大幅に更新する歴代最高額。日本円ならば1ドル155円で計算して約17億5615万円になる。世界最高峰、最も競争の激しい米女子ツアーで、たったの9人でこれだけの賞金を稼ぎ出したのだ。
国別の獲得賞金(賞金ランキングに入っているツアーメンバーが対象)を調べると1位はやはり米国で、その額は2835万4533ドルだった。2位が韓国の1744万0825ドル、3位は1376万8671ドルでタイが続き、日本は4位である。5位がオーストラリアの642万2703ドルと離れているから、上位4カ国が4強を形成していると言っていいだろう。
この総額だけで比べれば、日本はそれほど目立っているわけではない。しかし、選手1人あたりの獲得賞金を算出すると様相が激変する。
米国は総額では圧倒しているが、58人もの選手が賞金ランキングに入っているため1人あたりでは48万8871ドルとなり、4強の中では最下位になってしまうのだ。
総額2位の韓国も人数が24人と多く、平均は72万6701ドル。4強の中で3位に下がる。
タイは韓国の半分に近い13人しかおらず、平均ならば105万9129ドルという高額になる。ただ、賞金女王のティティクルが1人で平均をはね上げているという面は否めない。
ひとり当たりの平均獲得賞金額は日本が1位
さて日本だが、平均すると125万8893ドルとなり、タイを上回って4強の中で1位なのだ。日本勢はいかに粒ぞろいだったかが分かるデータである。
参加国全体に枠を広げればリディア・コが1人だけのニュージーランドが320万1289ドルで1位となるが、実質的に日本が全体の中でも1位と言って差し支えない。
現在の日本勢で最も米女子ツアーのキャリアが長い畑岡が渡米したのは2017年のこと。この年は長く米女子ツアーで活躍した宮里藍が競技から引退した年でもあり、世代交代の節目といえる年だ。この2017年の日本勢の獲得賞金総額は109万6514ドルだった。昨年は実にその10倍強である。
もちろんツアー全体の賞金額自体が増加しており昨年は2017年の約2倍だった。それを加味しても日本勢の成長度はすさまじいものがある。
今年は、山下美夢有、岩井明愛、岩井千怜、竹田麗央という国内の実績十分な4人と昨年は米下部ツアーで戦った馬場咲希が新たに加わる。賞金ランキングには入っていないが山下は昨年、出場5試合(日本開催のTOTOジャパンクラシックを除く)で約103万ドルを稼いでいる。隠れ100万ドルプレーヤーだったのだ。
山下、岩井姉妹、竹田の獲得賞金(日本開催を除く)を加えれば総額は1342万ドルを超える。ルーキー組を含め日本勢各々が自分の力を発揮すれば、昨年を大幅に上回る可能性は十分にある。
昨年の開幕前も日本勢の賞金額をテーマにして「合計1000万ドルの大台が現実のものとなっても不思議ではない」と書いた。そして、その通りに実現した。だから、今年は総額2000万ドル突破を期待してみたい。
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