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- 最終日のドライバー変更が大成功!? スウェーデンのルドビグ・オーベリが逆転Vでポイントランキングも1位に【米男子ゴルフ】
米男子ツアーのザ・ジェネシス招待最終日、首位と2打差の3位でスタートしたスウェーデンのルドビグ・オーベリが66をマーク。通算12アンダーで逆転優勝を飾った。オーベリは今季初勝利、PGAツアー通算2勝目。また、日本選手で唯一出場していた松山英樹は通算4アンダーの13位タイに終わった。
最終日にドライバーを以前のものにチェンジ
◆米国男子プロゴルフ
ザ・ジェネシス招待 2月13~16日 トーリーパインズゴルフクラブ サウスコース(米国・カリフォルニア州) 7765ヤード・パー72
25歳の若者が躍動した。13番からの3連続バーディーで首位のマーベリック・マクニーリーに並んだルドビグ・オーベリ。この時点でともに通算11アンダーだったが、マクニーリーはスコアを伸ばせずにホールアウト。オーベリも同スコアのまま最終18番パー5を迎えた。
グリーン手前には大きな池が待ち構えているだけに、ティーショットはフェアウェイをキープしたい場面。プレッシャーのかかる状況だったにもかかわらず、フェアウェイのど真ん中にボールを落とす。

最終日にいきなりドライバーを以前のものに戻したオーベリだが、その判断が正解だったことを自ら証明した。続く2打目を7番ウッドで放つと、2オンに成功。約20メートルのイーグルパットが残ったものの、それを2メートルに寄せる。しっかりとバーディーパットを沈めてマクニーリーを逆転。2年ぶりのPGAツアー通算2勝目を決めてガッツポーズを見せた。
「自分のフィニッシュを誇りに思っています。本当にクールでした」と語ったオーベリ。実は彼にとってちょっとした幸運もあった。本来、今大会はリビエラカントリークラブで開催される予定だったが、ロサンゼルスに起こった山火事の影響でサンディエゴのトーリーパインズゴルフクラブ・サウスコースに変更になった。
同コースは3週前にファーマーズインシュランスオープンを開催しており、オーベリは初日に63をマークしていた。2日目以降は激しい胃痛に襲われた影響でスコアを崩したが、相性のいいコースだったという思いは残っていた。
「数週間前の状態からあっという間に優勝できたのはとても心強いです。自分らしさを取り戻したのは大きな意味があります」と胸を張った。PGAツアーユニバーシティランキング1位の選手として、23年にデビュー。同年に欧州ツアーのオメガヨーロピアンマスターズに優勝すると、ライダーカップのメンバーに選ばれる。
さらにPGAツアーのザ・RSMクラシックでも優勝し、着々と実績を重ねてきた。昨年は優勝こそなかったものの、メジャーのマスターズ、シグネチャー大会のAT&Tペブルビーチ・プロアマ、プレーオフのBMW選手権で2位となっていた。
今回の優勝で700ポイントのフェデックスカップポイントを獲得。同ランキング1位に躍り出たオーベリ。世界ランキングでも4位に浮上し、今年のメジャー戦線で主役を張りそうな勢いだ。
松山英樹は13位タイに終わる
ディフェンディングチャンピオンとして今大会に臨んだ松山英樹。首位と6打差でスタートした最終日は、前半のハーフでスコアを3つ伸ばして追い上げ態勢をつくったが、後半は逆にスコアを2つ落とし、通算4アンダーの13位タイに終わった。
「前半は(ボギーを叩いた)2番ホール以外はうまくプレーできたと思いますが、後半はパットの違和感からショットが乱れてしまいました」とラウンド後に語った松山。
今大会はトーリーパインズカントリークラブへのコース変更があったものの、同コースで開催されてきたファーマーズインシュランスオープンでは過去に3位に入ったこともあり、苦手意識はそれほどなかったはずだ。それだけに連覇も期待されたが、今回は思うようなゴルフをできなかったようだ。
「よかった部分と悪かった部分がたくさんある」と大会を振り返ったが、次戦までの2週間でしっかりと調整するつもりだ。
その間、インドアプレーのTGLに参戦するが、松山にとっての初戦となる17日の試合では、対戦チームに今回の優勝者であるオーベリが待ち構えている。舞台は変わるが、今回の雪辱を晴らしたいところだ。
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