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「めちゃくちゃ熱い戦いでした」岩井明愛が最終日猛追も米女子ツアー初優勝に届かず… 最終日は大爆発の「61」
米国女子ツアー「ホンダLPGAタイランド」最終日。首位と5打差からスタートした岩井明愛が「61」の好プレーでギャラリーを沸かせた。
勝負を分けた17番の痛恨ボギー
◆米国女子プロゴルフ
ホンダLPGAタイランド 2月22~25日 サイアムCCオールドC(タイ) 6632ヤード・パー72
岩井明愛が、エンジェル・イン(米)と最後まで激しい優勝争いを演じ、ルーキーながら米ツアーで実力を示した。
米ツアーのアジアシリーズ初戦「ホンダLPGAタイランド」は23日、タイのサイアムCCで最終ラウンドを行った。初日に10アンダーを叩き出した明愛だったが、3日目に伸ばしきれず、首位をエンジェル・イン(米)に譲り、この日は5打差からのスタートとなった。
最終日は通算21アンダー単独首位のイン、5打差で追う明愛、さらに1打差3位のジーノ・ティティクン(タイ)の3人でプレー。明愛は1番、3番、4番とバーディーを連取して追撃モード全開。4連続パーと静かなスタートを切っていたインに2打差に迫る。しかし、インは5番で3メートルのバーディーを決めて覚醒。6番はともにバーディーと優勝争いは激しさを増していく。

パー5の7番では、2オンしたインが2パットのバーディー。明愛は、2.5メートルを決められず、差は4打に開いた。しかし、明愛の追撃は止まらない。パー3の8番では7番アイアンで70センチにつけるスーパーショットで5つ目のバーディー。3打差でバックナインに突入した。
そして10、11、12番と3連続バーディーを決めた明愛は、通算24アンダーで首位に並んだ。インも負けずに13番で1メートルを沈めバーディーを奪取、再び1打リードとした。
14番はインが先に1メートルを沈めたが、明愛もバーディーを奪い返す。1オンも可能な15番パー4では、ティーショットをグリーン手前まで運んだインが30センチに寄せてイージーバーディー。グリーン右から絶妙なアプローチを見せた明愛も50センチに寄せてバーディーを決めた。
勝敗を分けたのが17番。2打目をグリーン右にはずした明愛がパターで寄せきれず、2.5メートルのパーパットをはずして痛恨のボギー。インは3メートルのチャンスを決められなかったが、しっかりパーで26アンダーをキープ。2打差で最終ホールに臨むことになった。
迎えた18番パー5、明愛のティーショットは左ラフだったが、ここから見事な第2打でグリーン奥のカラーまでボールを運ぶ。対するインは左に2オン。イーグルパットは入らなかったが、しっかりとカップに寄せた。明愛はパターで4メートルを沈めてイーグルを奪い通算27アンダー。大喝采の中ガッツポーズでプレーを締めくくった。直後にインのバーディーが決まって優勝には届かなかったが、最後まで激闘を演じた明愛には温かい拍手送られた。
ルーキーとしてプレーする米ツアーで出場2戦目での優勝争い。「ホントにぜいたくをいえば、もったいないところがいくつかあった。5打差をあきらめていない気持ちがあった。昨日は緊張で身体が動かなかったので、切り替えて自分のリズムに集中しようとしたらうまくいきました。お互いに譲らないプレーで、めちゃくちゃ熱い戦いでした。相手は気にせず自分のプレーに集中していました」と、笑顔で戦いを振り返った明愛。
「こんなスコアが出るという驚きと、それでも勝てないレベルの高さを感じました」と素直な気持ちを口にし、今後への糧とした。
妹・千怜も最終日に「66」を記録
昨年の日本ツアー年間女王、竹田麗央もしっかりと自分のプレーを貫いた。4バーディーで迎えた18番パー5でグリーン手前から絶妙なアプローチで寄せてバーディー。通算15アンダー9位タイと、開幕戦に続く2度目のトップ10入りを果たしている。
「コースの形状が日本と違うので色々考えることが多い。でも、しっかり自分のプレーをすれば」と自信もにじませ始めた。
優勝争いの裏で猛チャージを見せたのが、岩井ツインズの妹、千怜だ。通算4アンダー31位タイで10番からのスタートだったが、前半、怒涛の5バーディー。1番も取って10アンダーまでスコアを伸ばした。2番のボギーで勢いが止まったものの、8番バーディーで取り返す。通算10アンダー24位タイまで順位を上げた。
「今日は10アンダー目指そうという気持ちで出ていった。ボギーで流れが止まって悔しかったけど、楽しかった」と話し、優勝争いする明愛の応援に向かった。
9人が出場していた日本勢は、笹生優花が通算12アンダー17位タイ、古江彩佳が通算11アンダー20位タイ。昨年の「スタンレーレディスホンダ」優勝で出場権を得た佐藤心結は通算7アンダー30位タイで2週後に開幕する日本ツアーに弾みをつけた。
昨年の新人王、西郷真央は通算6アンダー33位タイ、西村優菜はこの日6つスコアを伸ばして通算2アンダー。62位タイから50位タイに順位を上げた。渋野日向子は通算1アンダー54位タイで大会を終えている。
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