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通算23勝目リディア・コが刻んだ「フジヤマ」「キリスト」「エッフェル塔」のタトゥー 日本の「入れ墨お断り」はいつまで?
米女子ツアー第4戦「HSBC女子世界選手権」はリディア・コの通算23勝目で幕を下ろした。コは自身がすべてでメダルを獲得した五輪3大会を象徴するタトゥーを入れたことが報じられて話題を呼んだばかり。海外選手のタトゥー事情を振り返る。
欧米のゴルフ界ではタトゥーは珍しくない
米LPGAツアーの「HSBC女子世界選手権」を2位の古江彩佳、ジーノ・ティティクルに4打差で圧勝したリディア・コ。通算23勝目を挙げた輝く笑顔を眺めながら、彼女が最近、五輪記念のタトゥーを入れたことが思い出され、ついでに私自身のこんな経験も久しぶりに思い出されたので、まずは聞いていただきたい。

日本のゴルフ界には独特の慣習がある。在米生活25年を経て2019年に拠点を日本へ戻した当時の私は、ほぼ四半世紀ぶりに日本のゴルフ場を訪れ、受け付けで少々戸惑ったことがあった。
日本のゴルファーなら誰もが経験済みでご存じだと思うが、受け付けの用紙には、反社会的勢力に属していないことを確認するための設問があり、「はい」「いいえ」で答える形式になっている。
日本語なら「アナタは、そうではないですよね?」と尋ねられた場合、返答では「はい。私はそうではありません」となるが、英語でのやり取りの場合は「いいえ。私はそうではありません」となり、「ノー」と答えることになる。
帰国直後の私の思考回路には、まだ英語感覚が色濃く残っていたせいか、そんなことを考え始めたら、受け付けカウンターの前でフリーズ状態になってしまった。
受け付けのスタッフから「おそらく、そこは悩まれるところではないのでは?」と笑顔で促され、「そうですよね。『はい』で、いいんですよね」ということで受け付けは無事完了。しかし、あのときは、文化や習慣、言語の違いは面白いものだと、あらためて感じさせられた。
そう言えば、日本のゴルフ場では多くの場合、プレーも入浴も「入れ墨がある方は、お断り」とされている。
だが、欧米のゴルフ界ではトッププレーヤーがタトゥーを入れることも珍しくなく、その絵柄や文字がメディアによって紹介されて話題になることもある。
ニュージーランド出身の27歳、リディア・コは、言わずと知れた女子ゴルフ界のビッグスターだ。彼女は、リオ五輪では銀メダル、東京五輪では銅メダル、そしてパリ五輪では金メダルを獲得。ゴルフが五輪競技に復活して以来、すべての五輪でメダリストになって、すべての色のメダルを手中にする快挙を達成した。
そして今年2月、コが3つの五輪を記念して、それぞれの開催地をシンボライズするモノをタトゥーにして刻んだことが、米欧メディアによって報じられ、多くの人々の関心を呼んだ。
コがリオ五輪の記念に選んだのは、リオデジャネイロのコルコバード山にそびえる巨大なキリスト像(クライスト・ザ・リディーマー)で、東京五輪の記念に選ばれたのは富士山、そしてパリ五輪の記念はエッフェル塔。3つの中では、金メダルに輝いたパリ五輪を際立たせたいという想いが込められ、エッフェル塔が一番大きく描かれている。
漢字のタトゥーは昔も今も大人気 「白靴下」は何を指す?
それにしても、“東京”五輪の象徴が東京タワーや皇居ではなくマウント・フジとなるところは、もしかしたら日本人ではない外国人ならではの発想なのかもしれないと思う。
そして、五輪の記念をタトゥーにして自分の体に刻むという発想も、大方の日本人感覚とは少々異なるように思えてならない。
しかし、欧米ではファッション感覚で手軽に気軽にタトゥーを入れる人々は想像以上に多く、抵抗感や拒否反応は、おそらくはあまり抱かれてはいない様子である。
街中でも、飛行機の中でも、レストランやショップでも、さまざまな絵柄や文字、フレーズなどのタトゥーを目にすることは、欧米では日常茶飯事だ。
渡米して間もなかったころの私は、あるとき「24/7」というタトゥーを見て、何の数字だろうかと不思議に思ったことがあった。
これは「週7日、24時間」、つまり「年中無休」を示していると教えられて、「へー、面白い」と感心させられたこともあり、外国人である私にとって街中でのタトゥー・ウォッチングは、ときには米国の文化や慣習の学びにさえつながった。
漢字のタトゥーは昔も今も大人気のようで、「水」「滝」「山」「愛」といった一文字を人々の腕や足に、よく見かける。
ときには「白靴下(ホワイトソックス)」という具合に、贔屓のスポーツチームの英語名を漢字に置き換え、タトゥーにしている人々もいる。
だが、「豚」や「足」といった文字も見受けられ、私などは「なぜ、その一文字?」と、しばしば首を傾げさせられた。
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