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ギャラリーもTVの前も「ああ!」 80センチのウイニングパットはカップを“クルリ” ツアー25勝も「緊張はしたは、したんですけど…」
全美貞(韓国)の80センチのバーディーパットは、無情にもカップのふちをクルリと回った。2017年「ヨコハマタイヤPRGRレディス」以来となる、8年ぶりのツアー通算26勝目を逃した。
全美貞は正規の18番で80センチのバーディーパットを決めれば優勝だった
◆国内女子プロゴルフ 第4戦
ヤマハレディースオープン葛城 4月3~6日 葛城ゴルフ倶楽部 山名コース(静岡県) 6475ヤード・パー72
全美貞(韓国)の80センチのバーディーパットは、無情にもカップのふちをクルリと回った。その瞬間を「優勝はそんなに意識していなかったんですけど、思ったより切れて。はじかれたので、しょうがないなと思った」と、気丈に振り返った。

ツアー6勝で39歳の藤田さいきと、同5勝で37歳の穴井詩。「すごい仲いい」という3人でプレーした最終日最終組。「すごくなつかしい組で。長くいた選手なので、私も3人で回れてうれしかった」と、3人合わせてツアー通算36勝、平均年齢39.3歳というペアリングを全も歓迎した。
首位の穴井を追って2打差の3位タイからスタート。「2人は飛ぶので、疲れました(笑)。うしろから。距離の差がすごかった」と、飛距離のハンデを感じながらも食らいついた。「そこについていけるように私もがんばったから、いい結果になったと思います」と、ノーボギーで迎えた17番パー3。「気持ちよく打てました」と、6メートルの上りのラインを読み切り、この日4つ目のバーディーを決めるとついに穴井をとらえた。
そして、通算13アンダーで並んで迎えた最終18番パー5。3打目を寄せきれなかった穴井に対し、80センチにつけた全。穴井がパーとした瞬間、誰もが全の勝利を疑わなかった。「緊張はしたは、したんですけど……」。ギャラリーが固唾をのんで見守る中、パットが外れるとスタンドからは「ああ!」という驚きの声が上がった。
同じホールで行われたプレーオフ。正規の18番と同様にレイアップした2打目はディボット跡に入った。ピンを狙った3打目は、フェースが返り左に曲がった。長いスライスラインのバーディーパットを、カップイン寸前まで寄せて最後まで会場を沸かせたが、今度は逆に3打目を1.5メートルにつけていた穴井がバーディーとし敗れた。
2017年「ヨコハマタイヤPRGRレディス」以来となる、8年ぶりのツアー通算26勝目を逃し「優勝までいけそうだったんですけど、そこまでいけなかったので、それは運じゃないですか」と息をついた。
今季は開幕戦こそ予選落ちに終わっているが、その後は13位タイ、15位タイ、そして今大会の2位と、調子を上げてきている。「たのしくやれば、またチャンスはあるのではないかと思います」と、42歳は前向きな言葉を残しクラブハウスを後にした。
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