「日本に来たら人気が出る」イ・ボミも太鼓判！ 笑顔と人懐っこさはまさに“キューティフル” 韓国7勝25歳はなぜ日本に？

「もう何年も前から日本ツアーには関心がありました」。開口一番、屈託のない笑顔でそう話すのは今大会が日本ツアー初参戦となる韓国の25歳、パク・ヒョンギョンだ。

　韓国ツアー通算7勝のうちメジャーが2勝。昨年は年間3勝して、KLPGA大賞ポイントランキング2位、賞金ランキング2位とプロ入り後、最高位の成績で終えた。さらに愛称は“キューティー”と“ビューティフル”を合わせて「キューティフル」。見た目のかわいらしさや人当たりの良さも相まって、今も多くのファンが彼女のプレーを追う。

　人気、実力ともに韓国ナンバーワンと言っても決して大げさではない。そんな彼女が満を持して日本参戦を決めたわけだが、その理由についてこう明かす。

「昨年、初めて世界ランキング50位以内に入ることができたんです。それで迷うことなく大会に参加すると決めました。それに去年の大会でイ・イェウォン選手（3位）が最後まで優勝争いしていたのは知っていますが、まずは初めての日本ツアーなので、すごく楽しみですし、準備してきたものをどれだけ出せるのかに集中したいです」。

　ちなみに日本ツアーは初出場だが、10代の頃、韓国ナショナルチームのメンバーとして日韓戦で2度、来日したことがある。「でも成人を迎えてからは8年ぶりの日本です」と高揚感を隠さない。

　来日してからは韓国の先輩、ペ・ソンウとハンバーグステーキを食べた。さらに「大会期間はとにかくおいしいものをたくさん食べにいく予定です」と、つかの間の日本を楽しむつもりだ。

　彼女の明るいメディア対応ぶりやプロアマ戦での人懐っこさを見ていると、かつて日本ツアー人気を牽引し、2015年＆16年と2年連続で賞金女王になったイ・ボミのような要素を備えている印象を受けた。多少強引だが、「イ・ボミ2世」といったところだろうか。

　実際、イ・ボミとも交流もあり、助言ももらったという。「私がジュニアの頃から知っていますし、韓国でゴルフ番組に出たり、イベントに参加したりもしました。『日本に来たら人気が出る』とも言ってくれました（笑）。でも、今はもう少し韓国で成し遂げたい目標があるので、それを達成してからじっくりと考えたいです」。

　その目標とは韓国ツアーで年間女王になることだ。

　韓国女子（KLPGA）ツアーは今年からいくつか制度を改定した。その中の一つに、海外メジャーをポイントに加算することが決まったのだ。

　パク・ヒョンギョンに確認したところ、笑顔でグッと親指を立てて「だから気合いが入りますよね。がんばらないと！」と笑顔。キャディを務める元韓国男子ツアープロの父のパク・セス氏も「これで海外のメジャーに出る選手が増えるね」と話していた。

　とにかくパク・ヒョンギョンにとって今大会で肝心なのは試合で結果を残すこと。自身のプレーの特徴についても「飛距離はそこまで出ませんが、正確なプレーとショートゲームが得意」と説明する。親子で日本のメジャーのセッティングをどのように攻略するのか。韓国からやって来た実力者のゴルフに注目したい。