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- 先週も勝って通算159勝!? PGAツアーキャディーの間で勢力を伸ばす“謎のタオル”の正体とは?
ツアーキャディーにとって、道具を拭くためのタオルは大事な商売道具。使用する枚数やそれに伴う経費も馬鹿にならない。そんななか、最近PGAツアーのキャディーがあるロゴの入ったタオルを使っているのを目にすることが増えてきた。“謎のタオル”の正体とは?
「ジャニー・キング」という商業クリーニングサービスを手掛ける企業
ここ10年ほどの間、PGAツアーの大会において、多くのキャディーが同じタオルを使っていることに気付いてる方は、いらっしゃるだろうか。
白地に、このタオルのメーカーのロゴマークである英語のデザイン文字がたくさん踊っているタオルのこと。昨年から今年にかけて、特定のいくつかの大会では、白ではなく緑のタオルも使われている。

「あのタオル、どこのメーカーの何というブランド?」「どこかで販売されているのかな?」「どうしたら手に入る?」
そんなふうに、このタオルに興味を示す人が、毎日、毎週、そして毎年、着実に増えている。それと比例して、このタオルを使うキャディーの人数もどんどん増加。最初はわずか12人から始まったが、驚くなかれ、現在は155人にも上っている。
なぜ、それほど多くのキャディーが、このタオルを使うようになったのか。その仕掛けがついに明かされ、思わず「なるほど」と頷かされた。
米国に「ジャニー・キング」という商業クリーニングサービスを手掛ける企業がある。オクラホマ州で創設され、現在はテキサス州に本拠を置いている。
個人家庭からオフィスや病院、ホテル、スタジアム、大規模イベント会場に至るまで、幅広い分野で清掃を請け負う事業で、フランチャイズ展開されている。
そのジャニー・キングと、PGAツアーのプロキャディー組織であるAPTC(アソシエーション・オブ・プロフェッショナル・ツアーキャディー)がパートナーシップを結び、「試しにやってみよう」ということで、2015年から試験的に開始したパイロットプログラムがある。
ジャニー・キングが清掃の際に使用している自社のロゴ入りタオルをPGAツアーのキャディーたちに無料で現物支給し、「とにかく使ってください。それだけでいい」と告げる。キャディーたちは、言われた通り、支給されたタオルをひたすら使う。
その結果、ラウンド前のウォーミングアップでも、ラウンド中でも、ラウンド終了後の練習でも、キャディーがこのタオルを使うたびに、タオルにデザインされているジャニー・キングのロゴが人々の視界に入ってくる。
試合会場で眺めているギャラリーも、テレビ中継を見ている視聴者も、知らず知らずのうちに、このタオルを見て、視覚的に認識するようになる。
タオルは複数のキャディーに支給されているため、その「相棒」である複数の選手がプレーしている間は、試合会場のどこかしらで、ジャニー・キングのタオルが人々に披露されることになる。
ティーイングエリアでもフェアウェイでもラフでも林の中でもグリーン上でも、あらゆる場所にジャニー・キングのタオルが登場する。
ある選手が予選落ちしても、別の選手は決勝に進出するだろうから、タオルが露出される期間は、毎週、4日間以上の長期になる。
このタオルが写真や動画、TV中継などで捉えられれば、試合終了後や、ずっと後々になってからも、タオルを見てもらえるチャンスが創出されることになる。
キャディーたちは、タオルをたくさん支給してもらえれば、物理的にも経済的にも「とても助かるし、便利だ」と喜ぶ。
そして、ジャニー・キング側は、自社のタオルをキャディーたちに支給するだけで、あとは自動的にタオルが露出され、アピールされるため、「これほどコスパのいい宣伝方法は他にない」と大喜びする
そんな「win-win」のパイロットプログラムは、あれよあれよという間に、開始から早10年が経過し、いまなお大好評。
PGAツアーでジャニー・キング・タオルが挙げた勝利数は、「トゥルーイスト選手権」でセップ・ストラカが優勝したことで通算159勝に達したそうだ。
市場には決して出さず「非売品」のままに留めている
試合会場で、あるいはTV中継で、このタオルを目にした人々は、「あのタオル、欲しいな」「ゴルフショップで売っているのかな?」「どうしたら手に入る?」などと興味を示すことが多い。
しかし、米ゴルフウイークによると、ジャニー・キングは、そうした問い合わせが多数寄せられても、このタオルを消費者市場には決して出さず、「非売品」のままに留めているという。そうすることで希少性が維持されると考えているからだそうだ。
ジャニー・キングのフランチャイズオーナーや地域統括リーダーなどとのビジネス談義では、しばしば、このPGAツアーのキャディーたちが手にしているタオルの話題に花が咲く。フランチャイズオーナーが顧客と話をする際も、このタオルの話は、セールストークの上質な素材になるという。
オーナーが従業員と話をする際も「PGAツアーで大活躍しているタオルは、われわれのプライドとなり、刺激やモチベーションにもなる」ということで、このタオルの存在感と存在意義は、とても大きい。
それほど大きな恩恵を得ているというのに、このパイロットプログラム実施におけるジャニー・キング側の負担は、自社のタオルの製造コストのみで済んでいると言っても過言ではない。
PGAツアー選手とアパレル契約やロゴ契約を結ぶとしたら、きわめて高額な契約金を支払わなければならず、高額を支払ったとしても、その選手の成績が振るわなければ、露出される時間や頻度は低いままとなる。
しかし、複数のキャディーへのタオルの現物支給であれば、試合が開催される1週間、日の出から日暮れまで、コース内のあちらこちらでタオルにデザインされたジャニー・キングのロゴマークが露出され続け、少ない予算で大きな宣伝効果を得ることができる。
費用対効果は絶大。コスパは最高である。
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