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ショットメーカー高橋彩華はなぜグリップを大きく余らせて握る? クラブを短く持っていい人とダメな人
多くのツアープロのコーチとして活躍している石井忍氏が、“ここはスゴイ”と思った選手やプレーを独自の視点で分析します。今回注目したのは国内女子ツアー「宮里藍サントリーレディス」で3年ぶりの復活優勝を果たし、翌週の「ニチレイレディス」でも2位タイフィニッシュした高橋彩華(たかはし・さやか)です。
短く握る一番のメリットとは?
「宮里藍サントリーレディス」で3年ぶりとなるツアー2勝目を飾った高橋彩華選手。翌週の「ニチレイレディス」でも初日「68」(4位)、2日目「68」(2位)で通算8アンダーとして最終日を最終組で迎えました。最終日はイーブンパーの「72」とスコアを伸ばすことができず2週連続優勝はなりませんでしたが、2位タイでフィニッシュ。好調をキープしています。
高橋選手の武器といえば、切れ味の良いアイアンショットです。過去のパーオン率のスタッツを見ると、2020-21シーズンは75.4405で2位、2019シーズンは74.6032で4位と好成績を収めてきました。さらに今シーズンは「ニチレイレディス」終了時点で75.000をマークしてトップに立っています。

そんなショットメーカーの高橋選手ですが、グリップをかなり余らせてクラブを短く握ることがあるのをご存じでしょうか。優勝した「宮里藍サントリーレディス」の終盤では、ドライバーショット、2打目、アプローチとほとんどのショットで握りこぶしひとつ分くらいクラブを短く持っていたのが印象的でした。
以前からクラブを短く握ることがありましたが、あらためて本人にその理由を聞くと「長く持つとタイミングが合わなくて、思い切り振る時でも短く持っています。長い番手ほど短く持つことが多いかもしれません」とのことでした。
短く握る一番のメリットは、クラブをコントロールしやすくなること。短く持つほど手元とヘッドの時間差が少なくなり、レスポンスが良くなっていきます。普段から振り遅れやすいゴルファーはクラブを短く持つことでタイミングを合わせやすくなる可能性があります。特にドライバーなど長いクラブで振り遅れのミスが出やすい人は、短く握るだけでその悩みが解消されるかもしれません。
また、手元を動かし続けてスイングしやすくなる点も短く握るメリットです。手元が減速せずに手元とヘッドの動きが同調しやすくなるため、ライン出しショットの時などにヘッド挙動をコントロールしてインパクトしやすくなります。
短く握るとミート率が上がるが注意も必要
「短く握ると飛距離が落ちそう」と思う人がいるかもしれません。確かに短く握ればヘッドスピードは落ちますが、当てやすくなるぶんミート率が上がり、結果的に飛距離はそれほど変わらないケースが多いんです。また、短く握るとスピン量が抑えられるのも特徴です。スピン量が多くて飛距離をロスしている人、サイドスピンが多くて左右に大きく曲がる人は、短く持つとスピンが減って直進性のある強い球が打てるかもしれません。
クラブを短く握る方法には多くのメリットがありますが、誰にでもハマるわけではないので注意してください。短く持つとシャフトのしなり量が少なくなるため、「タイミングが合わない」と感じる人もいます。
短く握ってチーピンが出る人は、シャフトのしなりを感じてスイングのタイミングを取るタイプなので短く握らないほうがいいでしょう。一方、振りにくさを感じない人は高橋選手のグリップを参考にしてみてください。ミスが減ってスコアメイクしやすくなるはずです。
高橋 彩華(たかはし・さやか)
1998年生まれ、新潟県出身。アマチュア時代の2016年に「日本女子アマチュアゴルフ選手権」を制覇し、18年にプロテスト合格。22年の「フジサンケイレディスクラシック」では初日から首位を守る完全優勝でプロ初勝利を飾った。25年「宮里藍サントリーレディス」でツアー通算2勝目を達成。
【解説】石井 忍(いしい・しのぶ)
1974年生まれ、千葉県出身。日本大学ゴルフ部を経て1998年プロ転向。その後、コーチとして手腕を発揮し、多くの男女ツアープロを指導。「エースゴルフクラブ」を主宰し、アマチュアにもレッスンを行う。
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