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- 「何やってんのかなって思うときもあります」 31歳・渡邉彩香がそれでもストイックに挑み続ける理由 【女子ゴルフ3日目】
「大東建託・いい部屋ネットレディス」3日目、渡邉彩香(わたなべ・あやか)は3バーディー、1ボギーの「70」で回り、通算9アンダーの7位タイに浮上。トップと2打差に迫った。
夫との食事中に「急にシャドースイングしたり(笑)」
◆国内女子プロゴルフ
大東建託・いい部屋ネットレディス 7月24~27日 ザ・クイーンズヒルゴルフクラブ(福岡県) 6503ヤード・パー72
今大会、ホステスプロとして出場しているツアー5勝の渡邉彩香にはどうしても勝ちたい理由がある。同大会は今年で10年目を迎えるが、所属契約をして10年目の節目を迎えるからだ。

まだ今大会で優勝したことがないが、ようやくチャンスが巡ってきた。3日目を8位タイから出た渡邉は3バーディー、1ボギーの「70」で回り、通算9アンダーの7位タイに浮上。トップと2打差に迫った。
「今週はホステスプロとしての大会なので、どんなに曲がろうが、どこに行こうが、ボギーでいいやなんていうのはまったくないです。みんなが優勝してほしいって思っていると思うし、自分も優勝したいと思っている。根性でって言ったらあれですけれど、少しでも上を目指していきたい」
泥臭い言葉の裏には、彼女が抱える苦悩が見え隠れしていた。
今年9月で32歳を迎える。2021年2月に同級生の柔道家と結婚し、その後も現役を継続。ツアー5勝の実績を持つとはいえ、これまで3度のシード喪失を経験している。この先の人生設計をどのように立てているのかが気になった。
「今はそれをいつも探しています」と少し考えて、こう切り出した。
「夫は『ゴルフをやっているときはなんだかんだ楽しそう』って言うんです。私も性格なのか、やるからには100%、トレーニングも練習もして優勝を目指せる状態でいたい。でも、結果が出なかったり、同世代もフェードアウトして少なくなってきたりして、周りが見えなくなる時はある。努力してもこんな結果なんだと……。たまに何やってんのかなって思うときもあります」
家で夫と食事中にも、ゴルフの話に夢中になると「急にシャドースイングとか始めちゃったりするくらいですから(笑)」
今は四六時中、ゴルフのことばかり考えていると笑っていたが、ストイックすぎるようにも見える。それゆえに結果が出なければ迷い、どこに向かえばいいか分からなくなるときもある。
大東建託とのパートナーシップが始まった10年前は22歳。「若い時はダメでも、次また来週がんばればいいと前向きになれた」と笑うが、歳を重ねるごとに生活環境も変われば、ゴルフへの向き合い方やルーティンが変化するのはごく自然なことだろう。
「上田桃子さんからもらった言葉を今も大事に」
渡邉はツアーで戦っている大先輩たちの背中を見ているという。「いま活躍している先輩たちは、乗り越えたらああいう風になれるのかなって。引退した(上田)桃子さんは最後までゴルフに向き合っていました。最後、桃子さんに言われたことは自分の中で大事にしています」。
苦労を重ねてきた先輩たちの姿を自分に重ねながら、勝利への道筋を描いている。
「とにかく今は自分の思うように一生懸命やって、その先に何かが見えるかもしれない。自分がこうやりたいと思ったことをコツコツやり続けるだけです。もう走れないってところまで走るしかない。やっぱりこれが“私らしさ”です」
この先のゴルフ人生は、まだはっきりと見えているわけではない。それでも自分なりのスタイルで前に進もうとしている。節目の年に迎えた思い入れのある大会。どんな形であれ、今の自分にできる精一杯のゴルフで最終日に臨む。
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