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- リカバリー率1位の吉澤柚月に学ぶ スコアアップにつながるアプローチとパットの基本
今季の国内女子ツアーでリカバリー率1位を記録している吉澤柚月(よしざわ・ゆづき)。シード争いから一転して安定した成績を残す要因の一つが、ショートゲームの精度です。手と体が同調したアプローチや、リズムを崩さないパッティングには、アマチュアにも参考になるポイントがあります。
30ヤードからの1打がスコアを左右
カップまで30ヤード地点からの平均打数は、ツアー選手が2.5、平均80プレーヤーが2.7、平均90プレーヤーが2.9、平均100プレーヤーが3.1、平均110プレーヤーが3.3と言われています。
30ヤード地点からの平均打数を0.2減らすことが、平均スコアを10打縮めるための目安の一つとされています。寄せワン率や平均打数を改善するためには、ショートゲームの精度を高めることが重要です。
その参考になるのが、今季大きく成績を伸ばし、現時点でリカバリー率1位を記録している吉澤柚月のプレーです。

昨季のメルセデス・ランキング70位で、今季はQTランキング76位からシーズンをスタートした吉澤柚月は、成績を大きく伸ばしています。
主催者推薦選考会を通過しながら今季はここまで11試合に出場し、すべての大会で予選を通過。メルセデス・ランキングでも19位につけ、シード権獲得へ前進しています。
予選通過率が大きく向上

ルーキーイヤーの2024年は19試合に出場し、予選通過は1試合のみ。2025年も23試合中13試合の予選通過でしたが、今季は安定したプレーを続けています。
予選ラウンド平均ストロークは2位、第2ラウンド平均ストロークは1位と、予選ラウンドでの安定感が光ります。
その要因の一つとして挙げられるのが、ショートゲームの精度向上です。
手と体が同調したアプローチ
吉澤のグリーン周りのアプローチは、手と体が同調した動きが特徴です。
この特徴はアイアンやドライバーショットにも共通しています。トップ・オブ・スイングはコンパクトで、ショットごとのリズムやテンポに大きな変化がありません。
すべてのショットを同じリズムで振ることで、スイングの再現性は高まりやすくなります。
実際にドライビングディスタンスは昨季より下がる一方、フェアウェイキープ率は向上しています。飛距離よりも安定性を重視したプレーが、ショートゲームを含めた全体の安定感につながっていると考えられます。
ロングゲームで力みが生じると、ショートゲームにも影響することがあります。吉澤はすべてのショットで一定のテンポを保つことで、高い精度を維持しているように見えます。
リズムを崩さないパッティング
パッティングにも成長が見られます。昨季28位だった1ラウンドあたりの平均パット数は、今季は現時点で7位まで向上しています。
ストロークで注目したいのが始動のタイミングです。ターゲットを確認した後、目線をボールへ戻すと、間を置き過ぎることなくストロークを始めています。スムーズに始動することで、ヘッドが自然に動き出し、一定のリズムでストロークしやすくなります。
プレッシャーがかかる場面では慎重になり過ぎて静止時間が長くなるケースもあります。しかし、吉澤は5月のリゾートトラストレディスで、決めればプレーオフ進出となる約6メートルのバーディーパットでも、普段と変わらないテンポでストロークし、見事に沈めました。
また、吉澤はクロスハンドグリップを採用し、左手人差し指を伸ばして握っています。手首の余計な動きを抑えやすい握り方で、安定したストロークにつながっていると考えられます。
ショートゲームに学ぶスコアメーク
吉澤のプレーからは、「手と体を同調させること」「ショットごとのリズムを変えないこと」「パットは迷わず始動すること」など、アマチュアゴルファーにも参考になるポイントが多く見られます。
寄せワン率を高めることはスコアアップへの近道です。ショートゲームの精度を磨くことで、大きなスコア改善につながるかもしれません。
解説:野洲明
ゴルフ活動家/各種スポーツメディアに寄稿、ゴルフ情報サイトも運営する。多くのゴルファーを見てきた経験や科学的根拠をもとに、論理的なハウツー系記事などを中心に執筆。ゴルフリテラシーを高める情報を発信している。
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