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世界最強の男が「クローグリップ」に変えて大成功! “右手を添えるだけ”のパッティングがもたらす絶大な効果とは?
PGAツアーの解説も務めるゴルフスイングコンサルタント・吉田洋一郎氏が、ツアーの第一線で活躍する選手のプレーを独自の視点で分析。今回はプレーオフ第2戦「BMW選手権」を制したスコッティ・シェフラー選手の“パッティング”に注目しました。
ストローク中の“緩み”を解消
PGAツアーのプレーオフ第2戦「BMW選手権」を制したのはスコッティ・シェフラー選手でした。
首位のロバート・マッキンタイア選手に、4打差の2位から最終日をスタートしたシェフラー選手がその背中を捉えたのは5番(パー4)。シェフラー選手は3~4メートルの下りのスライスラインをしっかりと沈めてバーディーを奪取。一方のマッキンタイア選手はパーパットを外してボギー。
通算13アンダーで並んだシェフラー選手は、ここから2つスコアを伸ばして通算15アンダーでフィニッシュ。2位のマッキンタイア選手に2打差をつけて今季5勝目、ツアー通算18勝目を飾りました。

5番ホールの両選手のパッティングは、PGAツアーの公式Xで確認することができます。このシーンで注目したいのは、シェフラー選手のグリップ。昨年末あたりから右手をグリップに添える「クローグリップ」に握り方を変えて、パッティングの調子が上がっています。
スタッツを見ると、昨シーズンの平均パット数は21位でしたが、今シーズンは6位。中でもショートパットの精度が上がり、10フィート(約3メートル)以内では昨シーズン139位から今シーズン29位と大幅に順位を上げています。
シェフラー選手は昨年まで、パッティングではフォローに課題を抱えていました。スムーズにヘッドが出ないことでストローク中に緩んでしまったり、インパクトでフェースが開くことがありましたが、クローグリップにすることでこの課題をクリアし、特にショートパットの成功率が劇的に上がったというわけです。
右手でのパター操作はNG
今回紹介した5番ホールのバーディーパットは、下りのスライスライン。このラインはスムーズにフォローが出ないとインパクトでフェースが開き、打ち出しから右に外しやすくなります。クローグリップに握りを変えたシェフラー選手は、スムーズにヘッドを動かしてイントゥイン軌道でしっかりとボールを捉えていました。
ところで、クローグリップというと「パッティングが苦手な人が最終的にたどり着く握り方」というイメージを持っている人もいると思います。
しかし、世界ナンバーワンのプレーヤーでもあるシェフラー選手をはじめ、ジャスティン・ローズ選手など、PGAツアーのトップでもクローグリップを採用するプレーヤーは増えています。ショートパットで緩みやすい人や下りのスライスラインを右に外す人は、クローグリップを試してみるといいでしょう。
クローグリップの注意点は、右手でパターを操作しないこと。左ワキを締めて左腕と体の一体感を出しながら、右手を添えてストロークしましょう。振り子運動をしやすくなるはずです。ちなみに、ロングパットのフィーリングがクローグリップで出ない人は、短いパットだけ採用するのもアリだと思います。ぜひ試してみてください。
スコッティ・シェフラー
1996年生まれ、米・ニュージャージー州出身。2018年にプロ転向し、19年に米下部ツアーで最優秀選手に輝く。レギュラーツアーに昇格した翌シーズンは、ポイントランキング5位でルーキー・オブ・ザ・イヤーを受賞。世界ランキング1位に上り詰めた22年は「マスターズ」でメジャー初制覇。24年の「マスターズ」で2勝目を飾り、同年の「パリ五輪」で金メダルを獲得。9月の「ツアー選手権」でも優勝を飾って年間王者に輝いた。25年は「全米プロ」「全英オープン」の2つのメジャー大会で勝利を挙げている。
【解説】吉田 洋一郎(よしだ・ひろいちろう)
1978年生まれ、北海道出身。世界のゴルフスイング理論に精通するゴルフスイングコンサルタント。デビッド・レッドベターから世界一流のレッスンメソッドを直接学ぶ。毎年数回、米国、欧州へ渡り、ゴルフに関する心技体の最新理論の情報収集と研究活動を行っている。欧米の一流インストラクター約100名に直接学び、世界中のスイング理論を研究している。海外ティーチングの講習会、セミナーなどで得た資格は20以上にのぼる。
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