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2年前の悪夢を振り払った長野泰雅が難コースを制してツアーV 次なる目標は日本オープン優勝→マスターズ出場
国内男子ツアー「ロピアフジサンケイクラシック」最終日、初日から首位を守り続けた長野泰雅(ながの・たいが)が、通算10アンダーでツアー初優勝を飾った。ツアー初優勝を完全優勝で飾るのは、21年「Sansan KBCオーガスタ」でのスコット・ビンセント以来4年ぶり。1打差の通算9アンダー2位に杉浦悠太(すぎうら・ゆうた)。通算8アンダー3位に蝉川泰果(せみかわ・たいが)が入った。
1メートルのウイニングパットが長く見えた
◆国内男子プロゴルフ
ロピアフジサンケイクラシック 9月4~7日 富士桜カントリー倶楽部(山梨県) 7424ヤード・パー70
国内男子ツアー「ロピアフジサンケイクラシック」最終日、初日から首位を守り続けた長野泰雅が、通算10アンダーでツアー初優勝を飾った。

初日から首位タイと好調な滑り出しを見せた長野。荒天のため大会2日目が中止となってもその勢いは衰えず、最終日を通算8アンダーの首位タイで迎える。「今週はショットもパットも調子がよく、これで勝てなければもう勝つチャンスはないだろうな」と長野自身が思うほど好調だったが、プレッシャーという思わぬ敵が現れる。
「2番、3番と連続ボギーを叩いたときは、またかと思いました」。過去に首位タイで最終日を迎えたことは2回あったが、いずれも優勝まで手が届かなかった。そんな悪い流れに追い打ちをかけたのが、2打のビハインドでスタートしていた蝉川泰果だった。長野が連続ボギーを叩いた2番でバーディー、3番でイーグルを奪う最高のスタートを切る。わずか開始3ホールで逆に3打差をつけられてしまったのだ。ところが、蝉川はその後1バーディー、3ボギーと9番までにスコアを2つ落とす。一方の長野は8番でこの日初のバーディーを奪い、再び並ぶことに。
インに入ると優勝争いはさらに激化し、2打差以内に6人がひしめく大混戦となるが、長野は必死にトップ集団にしがみつく。そして16番パー3で4メートルのバーディーパットを沈め、ついに通算10アンダーで単独トップに躍り出たのだ。しかし、ここからが本当の勝負だった。
「追いつくまでは攻めるだけですが、追い抜いた後はボギーを打てないと思い、残り2ホールはかなり緊張していました」。1打差の杉浦悠太がすでにホールアウトしていただけに、スコアを落とすわけにはいかない。相当なプレッシャーの中、17番をパーで切り抜け、18番もパーオンして2パットで優勝という状況にまで持ち込む。バーディーパットを外し、1メートル弱のパーパットが残った。ただ、長野にとってその1メートルがあまりにも長く見えた。
仲のいい生源寺龍憲を追い抜き賞金王も視界に入れる
2年前の「JAPAN PLAYERS CHAMPIONSHIP by サトウ食品」でも同じ場面があった。最終日に最終18番で1メートルのパットを沈めれば優勝だったが、それを外したことで勝負は谷原秀人とのプレーオフへ。1ホール目で敗れて2位に終わった。「当然、フラッシュバックしますよね」。必死にキャディーとの会話でなんとかリラックスしようとしたが、前回同様に手の震えは止まらない。それでも、今回はアドレスに入る前に素振りをすると奮えは止まり、実際にストロークするときも両手が動いてくれた。ボールもきれいカップへ沈み、ついにツアー初優勝の栄冠を手にした。この2年間、必死に練習して体に染み込ませた動きが自然と出たのかもしれない。
実際、2年前に破れたショックは大きく、昨年は気持的にも落ち込んで本来の実力を発揮できなかった。しかし、クラブ契約がフリーとなったシーズンオフにいろいろなヘッドやシャフトを試し、新たな自分の可能性を模索。ゴルフへの情熱を取り戻したことで、今季はトップ10にも4回入っていた。2003年生まれの22歳と若いだけに、今後はさらなる夢も広がる。
「直近の目標は日本オープンに優勝して、来年のマスターズ出場権を獲得することです」。つい先日、新たに加わった出場資格は当然のようにツアープロの間でも話題になったが、その権利獲得第1号の座を狙いにいく。将来的には米ツアーを主戦場にするつもりだけに、自分の経験値を高めるためにも是が非でも勝ちたいところだ。
また、現在賞金ランキング1位の生源寺龍憲とは、自宅が近所ということもあり、練習や食事を共にすることが多く、刺激をたくさんもらっているという。「今回の優勝でまだ自分にも賞金王を狙えるチャンスはあると思っています。生源寺さんに追いつき追い越せで頑張りたいです」と、結果で恩を返すつもりだ。
長野泰雅(ながの・たいが)
2003年生まれ、福岡県出身。九州シニア優勝歴のある父・清一さんの影響でゴルフを始める。沖学園高校1年の2019年に「国体少年男子」で団体・個人の2冠を達成。3年生になった21年にQTに挑みプロ転向した。25年「ロピアフジサンケイクラシック」でツアー初優勝。福岡地行所属。
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