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- ドラディス89位の金澤志奈が大会史上最長の大洗GCで初優勝! データ分析で分かった“飛ばなくても勝てた理由”とは?
国内メジャー今季第2戦「ソニー 日本女子プロゴルフ選手権」を制したのはツアー未勝利の金澤志奈だった。大会史上最長となる6840ヤードのタフなコースで飛距離の出ない(ドライビングディスタンス89位)金澤が勝った要因を探った。
直近3年は飛ばし屋が勝利していた日本女子プロ
国内メジャー今季第2戦「ソニー 日本女子プロゴルフ選手権」を制したのはツアー未勝利の30歳、金澤志奈だった。大会史上最長、6840ヤードのタフなコースで飛距離の出ない金澤が勝った要因は何か。データを分析すると、歴代最高レベルの堅実さが浮かび上がった。
女子プロゴルファー日本一決定戦ともいえる「ソニー 日本女子プロゴルフ選手権」は過去3年、若さと勢いがあり、かつパワフルな選手が女王の座をつかんでいた。2022年は19歳のルーキー・川崎春花、2023年は20歳の神谷そら、昨年は21歳の竹田麗央が優勝。いずれも、2003年度生まれのダイヤモンド世代だ。

神谷と竹田は優勝した年のドライビングディスタンスが1位というツアーを代表する飛ばし屋である。川崎は優勝した2022年はラウンド不足でランキング入りしていないが、大会のドライビングディスタンスは7位と上位につけていた。3人とも飛距離を生かしてタフなコースを攻略してきたわけだ。
今年は会場が国内有数の難コースである大洗ゴルフ倶楽部だったことに加えて距離は大会史上最長の6840ヤードに設定された。数字だけ見れば飛ばし屋有利かと思われがちだが、勝った金澤は今季のドライビングディスタンスは228.64ヤードで部門89位である。
ランキング入りしている選手はちょうど100人だから、下から数えたほうが圧倒的に早い位置だ。同97位の青木瀬令奈が5位に入っており、飛距離やパワーだけでは攻略できない舞台だったことが分かる。
金澤は4日間で15個のバーディーを奪った。バーディーの数だけならプレーオフを戦った桑木志帆は19個だったし、1打差3位タイの小林光希は17個、同じく3位タイの永峰は1イーグル、15バーディーで上位陣は金澤を上回っていた。最終組で回って6位タイに終わった佐藤心結も16個で金澤より多かった。
対して金澤のボギーの数は5個で高野愛姫と並んで大会最少だった。上位陣のボギー数は桑木が9個で小林、永峰は8個。金澤はバーディー数では劣ったが、ボギーを最小限に抑えて優勝につなげたのである。
パー3を1打、パー4を2打以内、パー5を3打以内でグリーンに乗せることをパーオンと表現する。それに準じて、パーオンよりも1打多い打数でグリーンに乗せることをボギーオンとしよう。大洗ゴルフ倶楽部では密集した松林や深いラフに入れるとボギーオンすら危うくなる。実際、ダブルボギーかそれより悪いスコアは4日間通算で今季最多の165個もあった。
10アンダーをマークした桑木も4日間で2回、ボギーオンを逃がしている。ボギーパットを沈めてダブルボギーは免れたが大ピンチはあったのだ。3位タイの小林は3回、永峰も1回ボギーオンを逃がしていた。
金澤はボギーオンできなかったことが1回もなかった。曲げることはあっても、冷静に堅実に処理してボギーオンを果たし、パーパットを打てる状況をつくっていたのである。ダブルボギーの危機に陥れば心がすり減る。金澤はそういう大ピンチをしっかりと回避して戦い抜いた。会場のある茨城県出身でコースをよく知っているからこその組み立てだったかもしれない。
歴代1位も狙える「ダブルボギー率」の低さ
地元のアドバンテージはあったにせよ、今季の金澤には元々ダブルボギーを回避する能力が圧倒的に高いというデータがあった。
女子ツアーにはダブルボギー率というデータがある。ダブルボギーかそれより悪いスコアの確率を示すもので、数字が低いほど上位である。金澤は大会前からこの部門が1位だった。大会終了後の金澤のダブルボギー率は0.3317。分かりやすくいうと、3.317%である。今季、ここまで1206ホールをプレーしてダブルボギーかそれより悪いスコアを4ホールしか出していないのだ。
この0.3317という数字、非常にレベルが高い。アン・ソンジュ(韓国)が2016年にマークした歴代最高の0.3472を現時点で凌駕しているのである。
金澤は従来からダブルボギーがそれほど多いタイプではなく、昨季まで5季連続で部門12位から18位の間に入っていた実績はあったのだが、今季は磨きがかかった感がある。現時点で最後にダブルボギーを叩いたのが6月の「アース・モンダミンカップ」初日2番ホール(11ホール目)。511ホール連続でダブルボギーがないという驚異的な安定感だ。
そんな自分の強みを存分に発揮してつかんだビッグタイトルである。飛ばなくてもメジャーに勝てる。味わい深い勝利だった。
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