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- ステップ史上7人目のアマV後藤あい 岡本綾子をうならせ現役プロをザワつかせる規格外の素質とは?【女子ゴルフ BACK STAGE】
主に国内女子ツアーの実況やリポーターとして活躍する小西綾子さんが、女子ゴルフのバックステージにいるからこそ知り得た情報やエピソードを明かしてくれる連載『女子ゴルフ BACK STAGE』がスタートしました。今回はステップ・アップ・ツアーで史上7人目のアマ優勝を遂げた後藤あいを取り上げます。
「1球見ただけで“何か持っている”って感じる選手」
主に国内女子ツアーの実況やリポーターとして活躍する小西綾子さん。軽妙な語り口で人気の彼女が、女子ゴルフのバックステージにいるからこそ知り得た情報やエピソードを明かしてくれる本連載。今回はステップ・アップ・ツアーで優勝した驚異のアマチュア選手の凄さを深掘りします。
※ ※ ※
ニューヒロインが誕生しました! ステップ・アップ・ツアー「SkyレディスABC杯」優勝は、地元・兵庫県出身の高校2年生、アマチュアの後藤あい選手(16)でした!
先月のレギュラーツアーで開催された恒例の「ドライビングコンテスト」では、277.8ヤードを記録して優勝。圧倒的な飛距離が魅力の選手です。
彼女のポテンシャルには、中継の解説を務めるプロたちも早くから注目していました。米山みどりプロにいたっては、後藤選手にとって初めてプロの試合の出場となったちょうど1年前のこの大会での“初ショット”を見て、すぐに連絡が来たほど。
「キレがすごい! 1球見ただけで“何か持っている”って感じる選手って、なかなかいない。どうかこのまま何事もなく育ってほしいですね!」

あれから1年。
単独首位から少し緊張した表情でスタートした後藤選手は、スコアを落とし首位の座を譲ってしまいましたが、上がり3連続バーディーで再逆転。なんとステップ・アップ・ツアー史上7人目となるアマチュア優勝を達成したのです!
周囲のプロたちを驚かせたのはやはり“その飛距離”。
18番パー5。ツーオンを狙う場面で、ほとんどの選手がユーティリティーやフェアウェイウッドを握る中、後藤選手が手にしていたのはなんとショートアイアン。それを見たプロたちは「え? え? えーっ!?」と、悲鳴にも似た声を上げていました(笑)。
“世界のアヤコ”も後藤のプレーに終始ワクワク
解説は“世界のアヤコ”こと岡本綾子プロ。中継の中での声のトーンから後藤選手のゴルフに終始ワクワクしているのが伝わってきました。そして最後に「ディフェンディングチャンピオンとして、来年またこの大会に出場してくれたらいいですね」と。

そうです。彼女はいま高校2年生。アマチュアで連覇という偉業も夢ではありません。
でも、その前に……アマチュアとしてレギュラーツアー優勝を飾って、一足早くプロになっていたりして? そんな期待をも抱かずにはいられません。
「夢は海外で活躍すること」。優勝インタビューでそう語った後藤選手。どんな未来が待っているのか、楽しみです。
さて今週のステップ・アップ・ツアーは、「ECCレディスゴルフトーナメント」(兵庫県・北六甲カントリー倶楽部 東コース)。後藤選手、この試合にも出場しています。大会前日の火曜日には中継局であるスカイAでインタビューをさせていただいたのですが、この日は高校の中間テストの日。地理と英語の試験を受けて来たそう。
10月に入って、日本女子オープンから3週連続での試合。疲れがたまっていないか少し心配ですが、ご本人はたくさん寝てたくさん食べたので元気いっぱいとのこと。今週もまた、彼女の“規格外のプレー”に期待しましょう!
小西綾子(こにし・あやこ)

大阪府出身。日本体育大学 大学院体育科学研究科修士課程修了。大学院卒業後、スポーツ科学関連への進路もあったが、身近に感じたスポーツの楽しさ、醍醐味を伝える仕事をする決心をし、それまでのキャリアを捨てしゃべり手としての人生をスタート。ゴルフ中継の実況、ラウンドリポートに定評あり、インタビュアーとして選手からの信頼も厚い。主な出演番組は「JLPGA レギュラーツアー・ステップアップツアー中継」実況・ラウンドリポーター・インタビュアー(スカイA、U-NEXT)、「LPGA 女子ゴルフツアー中継」実況(WOWOW)、「マナミ&光里のGOLF LOVERS」司会(J:COM BS、ゴルフネットワーク、スカイA )
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