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- 一体なぜ? 2位フィニッシュの河本結が決戦前日に練習を回避して“バッティングセンター”を訪れたワケ
「樋口久子 三菱電機レディス」最終日、メルセデス・ランキングで現在3位の河本結が「67」をマーク。通算12アンダーで2位タイに入り、同ランキング1位・佐久間朱莉との差を少しだけ縮めた。実は、前日のラウンド後はあえて練習をせず、バッティングセンターでリフレッシュしたという。
避けたかったメンタル面での行き詰まり
◆国内女子プロゴルフ第32戦
樋口久子 三菱電機レディスゴルフトーナメント 10月31日~11月2日 武蔵丘ゴルフコース(埼玉県) 6690ヤード・パー72
今季も残り数試合となり、年間女王争いはいよいよ佳境に入ってきた。メルセデス・ランキングの上位にいる選手にとっては、順位を1つでも上げてポイントを多く稼ぐことが重要になってくる。
現在、同ランキング3位の河本結にしてみれば、1位の佐久間朱莉、2位の神谷そらよりも今大会で上位に入ったことには意味がある。
「前週の試合で朱莉ちゃんが優勝してまた離されたので、今日は少しでも近づけるようにと思ってラウンドしていました」と河本。一時は神谷がトーナメントリーダーに立っていたが、自分のプレーに集中してそれ以上のスコアを出そうと心がけた。
最終的に河本が2位タイ、佐久間と神谷が7位タイに終わったことで、前週よりも佐久間との差を46.33ポイント縮めることに成功した。

「本当は最終ホールの3打目を直接入れたかったんですけどね」
首位と2打差の通算11アンダーで迎えた18番パー5。2打目をグリーン手前19ヤードまで運びチップインイーグルを狙ったが、わずかにカップまで届かなかった。
結果的には、優勝した仲村果乃が通算14アンダーでホールアウトしたためイーグルを奪っても届かなかったが、それでも「67」をマークして佐久間との3打差、神谷との2打差を逆転したことは素直にうれしいと認めていた。
実は、2日目のラウンドを終えた後はあえて練習をしなかったという。
「上位にいきたい、練習しなきゃってなると、メンタル面が行き詰まってしまうので、リフレッシュするためにバッティングセンターへ行ってきました」
試合で集中力を発揮するためにも、精神的な疲弊はNGであり、それを避けるために練習を封印したのだ。ちなみに、バッティングセンターに行くと球速が75キロの打席しか空いておらず、仕方がなくその打席で44球打ったという。
現在、佐久間との差は676.83ポイントあるが、まだ4戦残っているだけに諦めてはいない。次戦の「TOTOジャパンクラシック」では海外の選手だけでなく、米女子ツアーを主戦場とする日本人選手も参戦する。
優勝した「スタンレーレディスホンダ」のときのように、「もう1回JLPGAの意地を見せようかなと思います」と抱負を語るが、年間女王のタイトルを獲得するためにも優勝したいところ。まずは、大会前に開催コースから近い京都の神社へ行き、心をリフレッシュするつもりだ。
河本 結(かわもと・ゆい)
1998年8月29日生まれ、愛媛県出身。両親の影響で5歳からゴルフを始め、2018年にプロテスト合格。19年の「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI」でツアー初優勝を飾り、24年「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」で5年ぶりの2勝目を挙げた。25年は「北海道meijiカップ」「スタンレーレディスホンダ」を制して自身初の年間複数回優勝を達成。弟はプロゴルファーの河本力。リコー所属。
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