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- 合格率は756分の(20人+α)で3% 女子ゴルフ最終プロテスト、運命の4日間がスタート
合格率約3%。プロゴルファーへの最も狭き門が開いた。JLPGA最終プロテストがきょう4日、JFE瀬戸内海GC(岡山)で開幕した。全国679人から勝ち上がった106人が、72ホールでわずか20位タイ以内の座を争う。夢を懸けた4日間が始まった。
756分の20+α。狭き門をかけた4日間の戦いが、きょう4日に幕を開けた。JLPGA最終プロテスト。舞台はJFE瀬戸内海GC(岡山)で、最終関門へと進んだのは106人だ。
1次テストには7~8月に全国6会場で679人が挑み、229人が通過。9月の2次テストは1次免除者も含め293人が受験し、98人が突破した。最終にはさらに、ナショナルチーム所属選手や日本女子アマ、日本女子学生、女子ジュニア覇者らの免除組も加わり、まさに“最強決戦”といえる布陣がそろった。
合格ラインは4日間72ホールを終えて20位タイまで。また、54ホール終了時には80位タイまで、もしくは20位から8打差以内の選手だけが最終ラウンドに進める“足切り”もある。合格率は約3%。しかも「20位タイが何人になるか」は最後まで分からない。
注目は、ナショナルチームの長澤愛羅、新地真美夏、鳥居さくら、藤本愛菜、高岸鈴。さらに、日本女子アマ覇者の中澤瑠来、日本女子ジュニア(15~17歳の部)優勝の吉崎眞夏(マーナ)、日本女子学生選手権を制した佐々木史奈と、アマタイトルホルダーが顔をそろえる。

昨年、JGTOのQTに挑み、女性として初めてツアープレーヤー登録(ファーストQT42位、ランキング705位)を果たした寺西飛香留は、今年男子ツアー2試合に出場。ドラコン大会でも腕を磨き、気迫十分で乗り込む。また、米下部エプソンツアーで経験を積んだ谷田侑里香、深谷琴乃ら、海外帰りの実力者も名を連ねる。
かつて日本の女子ツアーには、プロテスト合格のみが入口だったが、一時はQTから単年登録できる制度も設けられていた。しかし「一定の目的は達した」として、2020年以降(その前に移行期間あり)は原則JLPGA会員のみがQTを受けられる方式に回帰。アマ優勝者などの例外はあるものの、いまはプロテストこそ唯一の入口だ。その狭き門は年々ハードになっている。
天候やコースセッティングに左右されるものの、2015年に最終が54ホールから72ホールになって以来、トップ合格者は毎年アンダーパー。今年と同会場で行われた2023年は、清本美波が通算17アンダーでトップ通過。合格ラインは通算5アンダーで、19位タイまでの21人だった。菅楓華や、前年に全米女子アマを制し現在米ツアーで戦う馬場咲希も、この年の合格組だ。
前回同会場の2019年は、韓国のイ・ソルラが通算9アンダーでトップ。合格は18位タイまでの21人で、ラインは通算1オーバー。この年には、全米女子オープン2勝の笹生優花、日本ツアー2年連続年間女王から今季米ツアーで2勝(全英女子オープン含む)の山下美夢有、西村優菜、吉田優利ら、後のスターたちが名を連ねた。
実力があっても一発勝負。毎年、栄光と無念が交錯する最終プロテストだ。厳しきサバイバルの火ぶたが、いま切って落とされた。
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