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早大4年の中野麟太朗がプロ転向を宣言! 「アマ日本一ごときじゃダメだ」と語った2年前からの成長を本人は
2023年の日本アマ覇者で早稲田大学4年生の中野麟太朗(なかの・りんたろう)が11月11日にプロ転向を宣言した。「三井住友VISA太平洋マスターズトーナメント」(11月13~16日)にスポンサー推薦で出場する。
「新たなスタートを迎えられることを大変うれしく思います」
2023年の日本アマ覇者で早稲田大学4年生の中野麟太朗が、自身の22歳の誕生日である11月11日にプロ転向を宣言した。
JGTO(日本ゴルフツアー機構)の「三井住友VISA太平洋マスターズトーナメント」(11月13~16日)にスポンサー推薦で出場する中野は、試合会場の太平洋クラブ御殿場コース(静岡県)のクラブハウスに学生服姿で登場し、会見に臨んだ。
会見では、11月1日に株式会社太平洋クラブが中野とスポンサー契約を締結したことが発表された後、中野がプロ転向を宣言。「悔しい想いも積み重ね、実りあるアマチュア生活を送ることができました。その積み重ねで、プロ転向することができました。プロとしてスタートに立ったばかりですが、アマチュアで築いてきた自信を、自分を信じて精進してまいります」と、プロキャリアの展望を自らの言葉で語った。

中野がゴルフクラブを握り始めたのは「7歳か、8歳のとき。父がトイレに積み上げていたゴルフ漫画をたまたま見て、面白そうなスポーツだなと思った」。
以後、自宅近辺のゴルフ練習場やスクールに通いつつ、週末は北谷津ゴルフガーデン(千葉県)で腕を磨いた。
ラウンド練習は「料金とかがジュニアにとても優しい朝霞パブリック(埼玉県)をたくさん回らせてもらった」。
めきめきと腕を上げ、小中時代に数々のタイトルを獲得した中野は、明治大学付属中野高等学校を経て、早稲田大学スポーツ科学部へ進学。2年生だった23年に日本アマチュアゴルフ選手権で優勝し、「アマチュア日本一」に輝いた。
3年生になった24年には早稲田大学ゴルフ部が全国大学ゴルフ対抗戦で勝利し、創部以来、初の「大学ゴルフ日本一」に輝いた。中野は、その快挙達成のための立役者でもあった。
大学生活最後の年を迎え、ゴルフ部主将となった25年は、海外のアマチュア大会、そしてプロの大会にも積極的に挑んできた。
中野は大学2年生のときから夏休みを利用して、ニュージーランドとオーストラリアで自主合宿を行なってきた。今年4月には、そのオーストラリアの男子プロツアーであるチャレンジャー・PGAツアー・オブ・オーストラレイジアのQスクール(予選会)に挑み、第1ステージ、第2ステージを勝ち抜いて、16位でフィニッシュ。上位26位タイまでに付与される25/26年シーズンの出場権を獲得。同ツアーのシード選手となった中野は、来年3月まではフル出場が可能である。
さらに今年は、全英アマチュアや全米アマチュアでも大健闘を見せた。全英アマでは、ストローク予選で24名によるサドンデス・プレーオフで勝ち残るしぶとさを披露。本戦マッチに進み、第1マッチ、第2マッチで勝利して、ベスト16入りを果たした。
全米アマでもストローク予選を突破して本戦マッチへ進出。ベスト32に食い込んだ。
マスターズと全英オープンへの出場権獲得を目指していた「アジアパシフィックアマチュア選手権」では、昨年も今年も首位に浮上しながら3位に終わり、悔し涙を飲んだ。
しかし中野は「もっと上を目指したいという思い出はたくさんありますが、ここで初戦を迎えられる。また新たなスタートを迎えられることを大変うれしく思います」と語り、22歳の誕生日を迎えたこの日、プロへの道を歩み出した。
PGAツアーへ「どのチャンスにありつけるか、一番近い道を選びたい」
2年前。日本アマで優勝した数週間後にインタビューした際、自身の立ち位置を尋ねてみたら、中野はこう答えた。

「大学には他のスポーツで世界のトップクラスに数えられる選手がたくさんいる。僕はまだまだです。アマチュア日本一ごときじゃダメだって思っています」
謙虚にそう言った中野だったが、「とはいえ、将来はアメリカツアーも考えているのですよね?」と問いかけると、彼は「もちろんです」と答え、こう続けた。
「目に見える道を順々に進んでいかないと大成しないと思います。メジャーで勝つためにはアメリカだけど、まだ今の僕は、そこまでの道を見たことがない。だから今は『PGAツアー? どこ? どうやって出るの?』って感じです。まずは日本で一番になれば、その先の道が開け、アメリカへの道も見えてくる」
昨年、そして今年、海外挑戦も行なってきたことで、現在の中野の目には、2年前とは異なる道が見えているのかどうか。
「世界は近づいたようで遠いと感じることの繰り返しで、近いようで遠い存在です。でも、自分のビジョンが立っていなかったときに比べれば、近づいてきていると思います」
今日、この日から始まった中野麟太朗のプロキャリア。今年の残りと来春まではオーストラリアツアーで戦い、その一方で、日本ツアーのQT突破を目指すつもりだという。
オーストラリアからDPワールドツアー、そしてPGAツアーという道もあるが、「まずは、どれというより、どのチャンスにありつけるか。一番近い道を選びたい」。
将来が楽しみな大型新人プロの誕生である。
文・舩越園子
ゴルフジャーナリスト/武蔵丘短期大学客員教授。東京都出身。百貨店、広告代理店に勤務後、1989年にフリーライターとして独立。1993年に渡米。在米ゴルフジャーナリストとして25年間、現地で取材を続け、日本の数多くのメディアから記事やコラムを発信し続けてきた。2019年から拠点を日本へ移し、執筆活動のほか、講演やTV・ラジオにも活躍の場を広げている。
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