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- 23年QTトップ通過・宋ガウンはなぜ“消えた”のか? 崖っぷちの覚悟で臨むファイナルQT最終日
来季の日本ツアー出場権をかけた「JLPGA クォリファイングトーナメント ファイナルステージ」の3日目が終了。23年ファイナルQTトップ通過の宋(ソン)ガウンが崖っぷちの覚悟で最終日に臨む。
“契約の縛り”が解け、日本専念へ
◆国内女子プロゴルフ
クォリファイングトーナメント ファイナルステージ 12月2~5日 宍戸ヒルズCC東コース(茨城県) 6418ヤード・パー72
来季の日本ツアー出場権をかけた「JLPGA クォリファイングトーナメント ファイナルステージ」は3日目を終え、過酷なサバイバルレースがいよいよ最終局面を迎えた。
2023年のファイナルQTをトップ通過し、鳴り物入りで24年シーズンから日本ツアーに参戦した韓国ツアー通算2勝、25歳の宋(ソン)ガウンが今、苦境に立たされている。3日目は3ボギーの「75」とスコアを落とし、通算1オーバーの63位タイに後退。来季前半戦の出場権が得られる目安となる35位前後には、最終日の猛チャージが不可欠な状況だ。
しかし、彼女の表情に悲壮感はない。そこには「来年は日本でやる」という明確な覚悟があった。
24年シーズン、宋は開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」でいきなり8位に入り、そのポテンシャルを見せつけた。しかし、日本ツアー出場はわずか6試合にとどまる。主戦場を韓国(KLPGAツアー)に置いたためだ。
結果として韓国ツアーでは予選落ちが続き、賞金ランキング86位でシードを喪失。同年のQTは突破して今年の出場権は得たが、またしてもシード獲得に失敗。再起をかけた韓国QTでも敗退し、行き場を失った形となった。

そもそも、なぜ23年に首位通過した日本ツアーにもっと出場しなかったのか。その理由は「スポンサー契約」にあったという。
「実は23年に日本QTで1位になっても24年に日本に常駐できなかった理由は、韓国のメインスポンサー(MGセマウル金庫)との所属契約が残っていたからなんです。どうしても韓国ツアーに出場しなければならない義務がありました」
その契約も今年で満了を迎える。「もし、今回出場権を獲得できれば、来年は日本に来ますか?」という問いに、彼女は即答した。
「はい、来るつもりです。もし韓国と日本の両方の出場権があったとしても、私は日本を選びたい。契約も終わるので、もし通れば来年は日本ツアー1本で戦います」
苦しんだグリーンへの適応と生活面
日韓両ツアーを往復した24年は想像以上にタフだったという。特に技術面で苦しんだのがグリーンのスピード差だ。
「韓国と日本ではグリーンのスピードが全然違います。私は日本のような速いグリーンの方が合っているのですが、日本に慣れた後に韓国へ戻ると、今度は遅いグリーンに適応できず、そこで苦労しました」
今季、韓国ツアーで成績が伸び悩んだ原因については「シーズンが進むにつれてティーショットが不安定になり、スコアをまとめきれなかった」と振り返る。今後、日本ツアー参戦となれば、生活面での心配は少しある。
「日本には家がないので、ホテル暮らしが続くのが少し大変」と吐露する。それでも日本の環境自体は気に入っている。「とんかつや唐揚げが好きですし、日本にはかわいらしいカフェがたくさんあって巡るのも楽しい。食事も口に合うので、住居の問題さえ解決すれば、もっとうまく適応できると思います」。
今回のQT開催コースについては、「2年前に出場した時(葛城GC)よりも距離が長く、コース幅も狭く感じて難易度が高い」と話す。3日目を終えて63位タイ。後がない状況だが、彼女の視線は前を向いている。
「明日は良い成績で締めくくって、来年前半戦の出場権を取りたい。そして日本ツアーで私の名前をしっかりと刻めるような活躍をして、後半戦、さらにその先へとシーズンをつなげていきたいです」
退路を断ち、「日本専念」を宣言した宋ガウン。再び日本で輝く場所をつかみ取るため、運命の最終日、18ホールに全てを懸ける。
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