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川崎春花がどん底からの再起へ… “絶望”の開幕5試合欠場から始まった今季は“緊張”のQT突破で締め!「このオフが勝負」
来季の国内女子ツアー出場権を争う「QTファイナルステージ」が終了。ツアー通算5勝の実力者・川崎春花(かわさき・はるか)は最終日を「70」でまとめ、通算7アンダーの15位で突破を決めた。
開幕から5試合欠場で予選落ち12回
◆国内女子プロゴルフ
クォリファイングトーナメント ファイナルステージ 12月2~5日 宍戸ヒルズCC東コース(茨城県) 6418ヤード・パー72
「めちゃくちゃ緊張しました」
安堵と疲労が入り混じった表情で、川崎春花はそう言葉を絞り出した。来季のJLPGAツアー前半戦の出場権をかけた「ファイナルQT(予選会)」最終日。川崎は4バーディー2ボギーの「70」でプレーし、通算7アンダーの15位に入った。この結果、例年のボーダーラインをクリアし来季前半戦の出場権を確実なものとした。
ルーキーイヤーでメジャー「日本女子プロゴルフ選手権」優勝を含む2勝を挙げた彼女だが、今季は想像を絶する苦難の連続だった。開幕直前、週刊誌によって男性キャディーとの不倫疑惑が報じられた。この騒動の影響で、川崎は開幕から5試合を欠場するという異例の事態に追い込まれた。
シーズン途中から復帰を果たしたものの、一度狂った歯車は簡単には戻らない。実戦から離れたブランクは予想以上に大きく、試合勘(実戦感覚)を取り戻すことに苦労し続けた。今季29試合中、予選落ちは12回と苦戦を強いられた。

かつての躍動感あふれるプレーは影を潜め、シーズンの大半を本来の自分を取り戻すための模索に費やすこととなった。
メルセデス・ランキング76位でシード権喪失という現実を突きつけられ、挑んだ今回のファイナルQT。
「ここに来るときは『頑張るぞ』って思っていたんですけど、いざ会場に来てしまったほうが、めっちゃ不安でした」と、川崎は当時の心境を吐露する。
ガケっぷちの戦い。「結構、余計ないろんなことを……試合では考えないようなことばっかり考えちゃっていたので。やっぱり独特な雰囲気だなって。自分がそうさせているのかなと思いました」
かつては考える必要もなかった「QT」という場所。数年前には、自分がここで戦うことなど「考えてもいなかった」という。しかし、現実は非情。「なんとしてでもこのQTで」という悲壮な覚悟で、彼女はティーイングエリアに立った。
「勝負はオフ」
極限のプレッシャーの中で、川崎は少しずつ光を見出し始めていた。
「今年はあんまり、全然よくなかったんですけど、今週はいいショットが打てる回数がだんだん増えていった。少しずつ順位を上げられたっていうのはよかったなと思いますし、すごい疲れました」
この言葉に4日間を戦い抜いた実感がこもる。出場権は確保したが、川崎の視線はすでに「その先」を見据えている。
「来年に繋げられるようにこのオフにしっかり練習したいし、このオフが勝負なのかなと思います」
彼女が掲げるオフのテーマは明確だ。まずはショットの不安を払拭すること。「やっぱりショットが不安だから(スコアが出ない)っていうのが今年ずっとあったので、そこを払拭したい。好きなショットを打てる回数を増やしたい」と語る。
そしてもう一つ、肉体改造にも着手する。「体重を増やしたい」と川崎はいう。それは単なる飛距離アップのためではない。「結構疲れやすくなったり、股関節とか痛かったりするんで、その辺かなと」
シーズンを通して戦い抜くための体作り、特に下半身の強化が急務だと感じている。1~2月は「暖かいところ、タイとかを考えています」と、海外での合宿を計画中だ。トレーニングで筋肉量を増やし、不安のないショットを取り戻すこと。それが復活へのロードマップとなる。
一度はどん底を味わった元メジャーチャンプ。「このオフが勝負」と繰り返したその言葉には、来季こそは主役の座に返り咲くという強い意志が宿っていた。長い冬を越え、春にはまた、強く美しい花を咲かせてくれるはずだ。
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