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- 金谷拓実&吉本ここねは“世界一曲がらない夫婦”か? 驚異のスタッツが示す真実
今年1月に結婚を発表した金谷拓実と吉本ここね。2人の共通点は世界トップクラスのドライバー精度。驚異的なフェアウェイキープ率を誇る“曲がらない夫婦”の強さに迫る。
今年1月に結婚
今月、金谷拓実、吉本ここねのプロゴルファー同士が、今年1月に結婚していたことが発表された。
今年1月といえば、同じ時期に行われたそれぞれの大一番、最終予選会から約1か月後。金谷は米ツアー出場権を、吉本は日本女子ツアー出場権を獲得し、「互いにここからが本当の勝負」といったタイミングでの結婚だった。

金谷は今季、苦しいルーキーイヤーを過ごしながらもシード権を獲得。吉本はシード権獲得とはならなかったが、キャリアハイといえる成績を残した。
2人はそれぞれの舞台で何を強みにして結果を残したのか。スタッツを見ると、2人ともドライバーショットの精度が際立って高いことが分かる。
金谷拓実は米ツアー今季フェアウェイキープ率1位

初戦から3戦連続で予選落ちするなど、今季終盤までポイントランキング100位までに与えられるシード権獲得圏外にいた。しかし、最後の5戦でトップ5入りを2度果たし、ランキング99位でシード権を獲得。来季も米ツアーが主戦場となる。
金谷はドライビングディスタンスが166位、パーオン率は111位。グリーンを狙うショットで距離が残りやすく、バーディーチャンスは多くない。
しかし、フェアウェイキープ率は1位。さらに、パーオンできなかったホールでパー以上のスコアで上がるスクランブリングも2位だった。
飛距離の面でハンデを負いながらも高確率でフェアウェイから2打目を打てること。そして、ショートゲームのスキルが米ツアーの中でも高水準であることにより、平均ストロークは66位と、まずまずの安定感を見せた。金谷のティーショットとグリーン周りからのアプローチショットの精度の高さは、日本ツアー時代から際立っていた。
フェアウェイキープ率とトータルドライビング(ドライビングディスタンス順位とフェアウェイキープ率順位を合算した値)は、昨季が3位と1位、2023年が9位と1位。リカバリー率(スクランブリング)は昨季が5位、2023年が1位だった。
吉本ここねもフェアウェイキープ率上位常連

吉本は2017年に女子ナショナルチームメンバー入り。この時のメンバーは錚々たる顔ぶれで、吉本と同学年の稲見萌寧、1学年下に古江彩佳、吉田優利、西村優菜、安田祐香がいた。
ナショナルチームでの強化もあり、2018年のプロテストに一発合格。順調にプロデビューを果たす。22年、23年は出場試合数が6試合にとどまるなど、プロ入り後は必ずしも右肩上がりとはいかなかったが、昨季から成績が向上。
昨季のポイントランキングは101位だったが、3シーズンぶりに規定ラウンド数に到達し、今季は同ランキング59位でキャリアハイの成績となった。
吉本の強みは金谷と同じくドライバーショットの精度。フェアウェイキープ率は今季2位、昨季1位に入るなど、規定ラウンド数に達した年はすべて3位以内に入っている。規定ラウンド数に達しなかった22年、23年もデータは高水準で、それぞれ2位相当、5位相当となっている。
また、バンカーショットの精度にも磨きがかかり、サンドセーブ率は昨季2位、今季11位。パーオンできなかった場面で耐える力が強い点も、金谷と共通していると言えそうだ。
ドライバーショットの精度世界一の夫婦か
金谷の今季米ツアーでのフェアウェイキープ率を欧州ツアー、日本ツアーのランキングに当てはめると、それぞれ1位、3位相当となる。吉本のフェアウェイキープ率を米ツアー、欧州ツアーのランキングに当てはめると、それぞれ10位、11位相当となる。
フェアウェイの幅など、各国の大会開催コースの特徴は異なるが、2人ともドライバーショットの精度は世界トップクラスと言えるだろう。夫婦単位で考えれば、世界一かもしれない。
金谷は4日から開催された日本ツアー今季最終戦「日本シリーズJTカップ」に出場し5位。米ツアーシード選手の技術を随所に見せた。吉本は2日から開催された日本女子ツアーのファイナルQTに出場し58位。来季の主戦場は、まずは下部ツアーとなる。

2人は出会いの場となったナショナルチームで、ガレス・ジョーンズヘッドコーチの指導を受けた。現在も金谷が師事するジョーンズコーチは「プロは準備がすべて」と語る。2人は今季の戦いを終えたばかりだが、すでに来季に目を向け、ぬかりない準備を進めているはずだ。
金谷の米ツアー初優勝が先か、吉本の日本女子ツアー初優勝が先か。そろってドライバーショットが曲がらない“精度の夫婦”から、来季も目が離せない。
文:野洲明
ゴルフ活動家/各種スポーツメディアに寄稿、ゴルフ情報サイトも運営する。多くのゴルファーを見てきた経験や科学的根拠をもとに、論理的なハウツー系記事などを中心に執筆。ゴルフリテラシーを高める情報を発信している。
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