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- 「泣きながらやるときもあった」タイヤ特訓3時間半×4カ月… 18歳・藤本愛菜が涙の新人戦V
「JLPGA新人戦 加賀電子カップ」が全日程を終了。18歳の藤本愛菜(ふじもと・あいな)が最終日を3バーディー、1ボギーの「70」で回り、通算9アンダーで優勝を手にした。
強くなったメンタルで来季ツアーデビュー
◆国内女子プロゴルフ
JLPGA新人戦 加賀電子カップ 12月10~12日 グレートアイランド倶楽部(千葉県) 6525ヤード・パー72
18歳の藤本愛菜(あいな)が最終日を3バーディー、1ボギーの「70」で回り、通算9アンダーで優勝を手にした。
「この強風のなかでこのスコアは自信になりました」と語るように、6番までパープレーでなんとか耐え、7番パー3で15メートルのバーディーパットを沈めて流れに乗った。9番は4メートルを沈めてスコアを伸ばし後半へ。12番パー3は3パットのボギーとしたが、15番パー5で2メートルを決めて後続を突き放した。
一時は同組の伊藤愛華に並ばれたが、「自分のマネジメントをしっかり貫き通すことを意識しました。優勝できたことはすごくうれしいです」と笑顔を見せた。
今年2度目のプロテストに3位で合格。その後のファイナルQTでは通算6アンダーの21位で来季前半戦出場権も獲得した。

昨年のプロテストでは2打足りずに不合格となり「すごく悔しい思いをしました」と振り返る。そこからコーチの辻村明志氏と二人三脚でトレーニングに明け暮れた。
「大きなタイヤを使ったトレーニングだけで4カ月。メニューはコーチが考えるんですが、A4用紙3枚くらいにビッシリ。持ち上げたり、引っ張ったりを1日に3時間半くらいやるんです。やりたくない日や泣きながらやるときもあって……。でもそのつらいトレーニングをやり遂げた自信がメンタルにつながりました」
下半身の土台とスイングの形が安定するようになったと語る藤本。一方で足りないのはパッティングだと何度も強調した。
「オフは体作りはもちろんのこと、パッティングを中心にやります。カップより10センチ越えるパットがしたい。コーチにもまだまだと言われているので」
個人的な今年の漢字は「強」
ちなみに漢検が発表する今年の漢字は「熊」だったが、藤本自身の1年を漢字にすると「強」と答えた。理由は「何倍も強くなっている感触があるから」。つらいトレーニングを乗り越えて結果を残したからか、その言葉からは自信があふれ出ていた。
来季の目標はシード獲得だが、仲がいいという荒木優奈の今季初優勝には「刺激をもらいました。自分も頑張らなきゃ」と勝利への意欲も忘れていない。
プロになって初めてに手にした優勝賞金270万円の使い道について聞かれると、「リモワのスーツケースを買おうと思ったら、副賞にリモワのスーツケースがあって買うものがなくなりました(笑)」とおどけてみせた。
「強」という文字通り、心身ともにたくましく成長した18歳。タイヤトレーニングで流した涙は、確かな自信へと変わり、彼女の背中を押し続けている。手に入れた真新しいスーツケースに詰め込むのは、さらなる向上心とプロとしての覚悟。来季のシード獲得、そしてレギュラーツアー優勝へ――。藤本の挑戦は、まだ幕を開けたばかりだ。
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