- ゴルフのニュース|総合ゴルフ情報サイト
- 記事一覧
- ツアー
- 新人で獲得賞金1億円突破は“渋野日向子以来”――挫折から初V、荒木優奈が示した別格のルーキーイヤー 26年は年間女王へ
新人で獲得賞金1億円突破は“渋野日向子以来”――挫折から初V、荒木優奈が示した別格のルーキーイヤー 26年は年間女王へ
ルーキーの荒木優奈が年間獲得賞金1億円を突破。新人での達成は19年の渋野日向子以来となる快挙だ。プロテスト不合格から初優勝を経て飛躍し、来季は年間女王を目標に掲げる。
新人で年間獲得賞金が1億円を超えたのは3人のみ
今季、荒木優奈の獲得賞金額は1億86万2323円。2試合を残した時点では9392万323円だったが、最終戦の1戦前となる「大王製紙エリエールレディス」で7位タイに入り、258万2000円を加算。さらに最終戦の「JLPGAツアー選手権リコーカップ」で6位タイとなり、436万円を上積みした結果、年間獲得賞金額が1億円を突破した。
「最終戦で何位以内に入れば1億円を超えると言われていたので、いい終わり方ができたと思います。『大王製紙エリエールレディス』でも最終日に『66』をマークして7位タイに入りましたが、その追い上げが最終戦につながったと思います」

アマチュア時代はほぼ無敵の強さを誇っていた荒木だが、一昨年に受けたプロテストではまさかの不合格に涙を流した。クラブを握る気にもなれないほど落ち込んだものの、そこから立ち直り、昨年のプロテストに合格。ルーキーイヤーとなった今季は、開幕戦の「ダイキンオーキッドレディス」で7位タイに入るなど順調な滑り出しを見せた。
その後もトップ10入りを重ね、「ゴルフ5レディス」で念願のツアー初優勝。2勝目を狙った日米共催の「TOTOジャパンクラシック」では、プレーオフの末に畑岡奈紗に敗れたものの、国内外に高いポテンシャルを印象づけた。
「ルーキーでどこまでやれるのか分かりませんでしたが、思ったよりいい感じでできたなと思います。『日立3ツアーズ選手権』にも出場できましたし、いい終わり方ができてすごく幸せでした」
荒木はそう今季を振り返るが、ルーキーイヤーでの年間獲得賞金1億円突破は、実は極めて希少な記録でもある。
JLPGAでは新人の明確な定義は設けられていないが、一般的にはプロテスト合格の翌年をルーキーイヤーとするケースが多い。その基準で見ると、18年プロテスト合格の渋野日向子が、19年に1億5261万4314円を獲得。荒木は渋野以来となる、ルーキーでの年間獲得賞金1億円突破を果たした。
なお、年間ではなく「プロテスト合格翌シーズン」で区切ると、20-21年シーズンの西郷真央(1億7899万7891円)、山下美夢有(1億456万3214円)も該当する。ただし、西郷は50試合、山下は49試合に出場しての金額だった。さらに、19年プロテスト合格の西村優菜や、「富士通レディース」でアマチュア優勝を飾りプロテスト免除となった古江彩佳も、このシーズンに1億円を突破している。
年間獲得賞金額に限定すれば、03年「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」でアマチュア優勝を果たした宮里藍が、04年に1億2297万2349円を獲得している。プロテスト(筆記試験のみ)に合格したのが04年で、仮に05年をルーキーイヤーと捉えても、この年も1億1437万7871円を稼いでおり、新人で年間獲得賞金1億円超えの“最初の達成者”は宮里と言っていいだろう。
来年の目標は年間女王のタイトル
年間、あるいはシーズン区切りでルーキーとして獲得賞金1億円を超えた選手たちを見ると、その後も第一線で活躍を続けているケースがほとんどだ。1億円というハードル自体が決して低くないからこそ、実力者が並ぶのも当然と言える。
それだけに、今後の荒木の歩みにも期待が高まる。そこで来季の目標を聞いた。
「複数回優勝と、今年の自分を超えることです」
今年の自分とは、勝利数や平均ストロークなどの部門別成績を指し、その中には当然、獲得賞金額も含まれる。
「来年も1億円を超えたいですね。でも、獲得賞金額にこだわるより、年間女王を目指して頑張りたいです」
20-21年シーズン以降、女子ツアーでは毎年、年間女王の獲得賞金額が2億円を超えている。荒木がその座に就く時、獲得賞金額も自然と“今年の自分”を上回っているはずだ。
荒木 優奈(あらき・ゆうな)
2005年6月17日生まれ、熊本県出身。4歳からゴルフを始め、22年「日本ジュニアゴルフ選手権」、23年「オーストラリアン・マスター・オブ・アマチュア」で優勝の実績を持つ。24年のプロテストに合格し、同年の「JLPGA新人戦加賀電子カップ」を制する。25年9月の「ゴルフ5レディス」でツアー初優勝を飾った。
最新の記事
pick up
ranking











