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- 松山英樹がジュニア育成イベントに参加 寒雨の中で語った「自分基準」のマネジメント
松山英樹が都内で行われたジュニア向けイベントに参加。冷たい雨の中、技術やメンタル、戦略論まで自身の経験をもとに助言し、世界を目指す次世代へエールを送った。
今年で3回目の開催となった「Play Golf with Hideki Matsuyama 2025」
ジュニア一人ひとりの言葉に耳を傾け、時折うなずきながら、ゆっくりと自分の考えを返していく。言葉数は多くないが、そこには確かな経験と実感がにじんでいた。
14日、都内の練習場で行われた『Play Golf with Hideki Matsuyama 2025』。所属契約を結ぶLEXUSがサポートするこのイベントは、「世界を夢見る次世代ゴルファーを応援したい」という松山英樹の思いからスタートし、今年で3回目の開催となった。
開会式で松山は「言葉で伝えるのは得意じゃないので、聞いてくれたらすべて答える」と語っていた。その言葉通り、この日の東京は平均気温4.8度(気象庁)という厳しい寒さに加え、冷たい雨が降るコンディション。それでも松山は、参加した17人のジュニアたちと正面から向き合い続けた。

飛距離アップを求めるジュニアには、自身が同年代だった頃を引き合いに「その年齢では、そんなに飛ばなかった」と語り、無理に力を入れるのではなく、本当の意味でのフルスイングを体感させる。「しんどいでしょ? それを続けるんだ。とにかく振ること」。身体づくりの重要性を、実感を込めて伝えていく。
レッスン後のトークショーでは、メンタル面についても自身の経験を惜しみなく共有した。「緊張する場面は、これから何回も何回もある。優勝争いだったり、予選落ちがかかった場面だったり。日頃から同じ状況を作り出すことが大事。練習でも、仲のいい友達と勝負するのもいい」。勝負の世界で生き抜いてきたからこその言葉だ。
「戦略で大事にしていることは?」という質問には、松山らしいマネジメント論が返ってきた。「練習ラウンドで目標物を見つける。『広いサイドに外した方が楽』と言われるけど、自分はそうは思っていない。自分基準でマネジメントすることが大事。外すなら、自分が寄せられる方に外す」。他人の正解ではなく、自分自身と向き合う姿勢を強調した。
2025年シーズンは、PGAツアー開幕戦「ザ・セントリー」で通算11勝目を挙げる最高のスタートを切った一方、その後はトップ10入りが一度もないままシーズン終盤を迎えた。「状態は悪くないと思っていたけど、成績が全然出ていなかった」と振り返る。それでも、最後に結果を出すのが松山だ。ツアー競技ではないものの、タイガー・ウッズがホストを務める「ヒーロー・ワールド・チャレンジ」で優勝。トッププレーヤーが集う舞台で、その実力を改めて示した。
イベントを終え、「一番説得力のある状態で来られてよかった」と安堵の表情を見せた松山。「思った以上に、レッスンというよりもしゃべった。もっと伝えられるようにならないといけないけど、質問が多くて僕自身助かった。聞いてくれたことに全力で応えたいと思っていた」と率直な思いを明かした。
近年のジュニア世代と、その先の未来についても期待を寄せる。「世界を身近に感じられるようになればいい。海外で活躍する選手が増えて、女子は来年15人? 男子も5~6人になると思う。そういう選手が1人でも多く出てくれたら」。日本ゴルフ界のさらなる飛躍を思い描く。
来年2月には34歳を迎える松山。「まだまだ僕も頑張るので、お互いプロ同士でプレーできるのを楽しみにしています」とジュニアたちにエールを送り、イベントを締めくくった。
ディフェンディングチャンピオンとして出場予定だったPGAツアー開幕戦「ザ・セントリー」は、会場のマウイ島が干ばつによる水不足のため開催中止となった。来季初戦は「ソニー・オープン・イン・ハワイ」(1月15~18日)。開幕まで1カ月を切る中、「25日まではいろいろあるので、26日から練習します」と語り、すでに次のシーズンを見据えている。
松山 英樹(まつやま・ひでき)
1992年2月25日生まれ、愛媛県出身。2013年にプロ転向し、同年は4勝を挙げてツアー初のルーキー賞金王に。14年から米ツアーを主戦場に戦い、21年の「マスターズ」で日本人男子初の4大メジャー制覇を達成。同年は日本開催の「ZOZOチャンピオンシップ」を制した。24年「パリ五輪」では日本男子ゴルフ初となる銅メダルを獲得。同年8月の「フェデックス・セントジュード選手権」を制してPGAツアー10勝目。25年シーズン開幕戦「ザ・セントリー」で優勝を飾り、同ツアー11勝目を手にした。日本ツアー8勝。レクサス所属。
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