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- JGAナショナルチームで畑岡奈紗、古江彩佳ら指導のガレス・ジョーンズ氏が勇退 日本のレベルを上げた改革とは?
12月15日、都内でJGA(日本ゴルフ協会)ナショナルチーム慰労会が行われ、メンバーが表彰されるとともに、ヘッドコーチや強化委員として代表やアマチュアゴルフのレベルアップに尽力したガレス・ジョーンズ氏退任の花道となった。
ショートゲームの練習に「65%」の時間を費やす
お堅い雰囲気が定番のイベントが、今年は温かい雰囲気に包まれた。12月15日、都内で行われたJGA(日本ゴルフ協会)ナショナルチーム慰労会。ムービーによるチームの活動報告や表彰、メンバーのあいさつやメダル授与、表彰、スポンサーの紹介と感謝などの定番プログラムに、今年は“特別な色”がついた。
2015年から10年間、ナショナルチームで指導に当たったガレス・ジョーンズ氏の年内での退任がそれだ。25年はその座を後任に譲ったものの、強化委員長として若者たちを育ててきたジョーンズ氏のあいさつと、メンバーやOB、OGからの言葉が届けられた。
ジョーンズ氏招聘の裏には、14年に軽井沢で開催された世界アマでの惨敗(団体戦男子29位タイ、女子8位タイ)があった。危機感を感じたJGAが各国でコーチ探しに奔走し、白羽の矢が立ったのが同氏だった。
「常に自分の子供にしてほしいような指導と扱いを他人の子供にもするように心がけてきた。これが私の考えるコーチングの第一原則です」という同氏就任以降、ナショナルチーム出身選手の活躍が飛躍的に目立ち始めた。
画一的な指導ではなく選手の個性を伸ばすことを基本に、ゴルフゲームにおいて重要なポジションを占めるショートゲームの練習に「65%」の時間を費やすことを最初に掲げ、同時にゴルフを通じた人間としての成長を見据えた指導は、大きな成果を出した。

まず、畑岡奈紗が16年に高校3年生のアマチュアとして「日本女子オープン」に優勝。QTを経てプロとしてのキャリアを米女子ツアーで歩み始めた。以来、同ツアーで7勝。現在、米国で数多く活躍する日本女子選手の先鞭をつけた。
金谷拓実が男子でそれに続いた。18年「アジアパシフィックアマ」で優勝し、マスターズ、全英オープンに出場。プロとなり、来年は米ツアー2年目を迎える。中島啓太が21年の同大会で勝ってこれに続き、欧州ツアーを経て来季は米ツアーで戦うことになっている。
アマチュア時代に日本ツアーで優勝してプロになった古江彩佳も、米ツアーに進出。24年にはメジャーの「アムンディ・エビアン選手権」で優勝し、平均ストロークNo.1のベアトロフィーも獲得している。
これらの選手を筆頭に、OB、OGの多くがビデオメッセージを届けた。吉田優利、西村優菜、馬場咲希、久常涼など海外で活躍する面々。今季、米ツアーQTに挑んだ杉浦悠太、出利葉太一郎……。それぞれが、それぞれの場所から、心温まる言葉を贈った。
「QTではキャディーをしてくれた」と畑岡が言えば、金谷拓実は「ジョーンズさんと出会わなければ今の自分はありません。これからも良き友人でいましょう」と、感謝と友情を口にする。中島はジョーンズ氏と衝突したエピソードを披露。「全英オープンで『それだから日本人がメジャーで勝てないんだ』と言われたことは一生忘れられません。これから突き進むうえで、必要な時間だった」と話した。
新ヘッドコーチを個人的にバックアップすることも約束
ジョーンズ氏は中島のエピソードに「メジャーではなく、全英オープンで勝てない、と言ったのですが……」と苦笑しつつ、「卒業生のみなさんからのメッセージを受け取り、とても感情的になりました。コーチとアスリートとしての関係性を越え、人間同士の関係性を築けたことに非常に感動しています」と、成長した教え子たちからのメッセージに感無量の様子だった。さらに、現役メンバーやそれを支えるスタッフにエールを贈った。
クライマックスは、慰労会プログラムが終わり場が緩んだ時だった。今年のチームメンバーたちが集まり、ジョーンズ氏を胴上げしたのだ。関係が密だったことが伝わってくるシーンだった。

今後のナショナルチームは、今年からヘッドコーチとなったクレイグ・ビショップ氏の指導で進んでいく。大きな改革をもたらした“ジョーンズ後”が気になるところだが、ビショップ氏もその流れを汲んでいる。ジョーンズ氏のことも個人的にバックアップすることを口にしており、この流れが途切れることはまずなさそうだ。
なお、同会ではすでに公表されていた日本アマチュアゴルフランキングのネーミングライツ契約の正式な締結も発表された。来年1月からは「グラファイトデザイン 日本アマチュアゴルフランキング」となり、そのロゴもお披露目された。
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