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- プロの約7割が同じ握り!? インターロッキングが「主流」になった理由はタイガー・ウッズか 米ツアー78選手を徹底調査
グリップは「オーバーラッピンググリップ」「インターロッキンググリップ」「テンフィンガーグリップ」の3種類。現在の主流はどれなのでしょうか。10月に開催されたベイカレントクラシック出場全78選手のグリップを調査しました。
3種類のグリップ
グリップには、右手の小指を左手の指に重ねるオーバーラッピンググリップ、右手小指を左手人差し指に絡ませるインターロッキンググリップ、左手人差し指と右手小指を密着させ、10本の指すべてで握るテンフィンガーグリップの3種類があります。
かつてはオーバーラッピングが基本とされ、プロゴルフ界でもこのグリップを採用する選手が多数を占めていました。

“ビッグ3”として長く世界のゴルフ界をリードしてきたジャック・ニクラウス、アーノルド・パーマー、ゲーリー・プレーヤー。ニクラウスはインターロッキングでしたが、パーマーとプレーヤーはオーバーラッピングを採用しています。
日本のAON(青木功、尾崎将司、中島常幸)は、3人ともオーバーラッピングです。
そして、タイガー・ウッズの登場により潮目が変わります。ウッズはインターロッキングを採用しており、それにともなってインターロッキングの選手の割合が増えていきました。
グリップは、その時代で最も強い選手が採用しているものが主流になる傾向がある、と言えそうですが、実際はどうなのでしょうか。
米ツアーに出場している選手の、それぞれのグリップの採用割合を調査しました。
ベイカレントクラシック2025 出場全78選手のグリップを調査
調査対象は、10月に横浜カントリークラブで開催された米ツアー「ベイカレントクラシック」に出場した78選手です。
筆者は現地にて、定点(ティーイングエリア)から78選手のスイングを撮影し、グリップを調査しました。結果は、オーバーラッピングがアダム・スコット、アレックス・ノーレンら21名、インターロッキングがザンダー・シャウフェレ、松山英樹ら54名、テンフィンガーがマイケル・トルビョンセンら3名。割合にすると、それぞれ約27%、約69%、約4%となります。
この結果を見て、インターロッキングの割合が思ったほど高くないと感じた人や、テンフィンガーが3名もいたことを意外に感じた人もいるのではないでしょうか。
シェフラー、マキロイ、NSKも

世界ランキング1位に君臨するスコッティ・シェフラーやローリー・マキロイなど、世界トップレベルの選手の多くがインターロッキングを採用しています。日本勢に目を向けると、NSK(中島啓太、蝉川泰果、金谷拓実)もインターロッキングです。
現在のシェフラーやマキロイほどの強さを見せるオーバーラッピンググリップの選手が現れない限り、今後もインターロッキンググリップの選手の割合は増えていく可能性が高そうです。
一方で、実績のある有名選手の中にテンフィンガーの選手が少ないため、「米ツアー選手にテンフィンガーはいない」という印象を持たれやすいのかもしれません。
日本勢には、清水大成、時松源藏、勝みなみ、後藤未有など、テンフィンガーを採用する選手がいます。国内外でテンフィンガーの選手の活躍が増えてくれば、このグリップもより一般的なものとして認知されていきそうです。
一般ゴルファーはどれが良い?
感覚は人それぞれ異なるため、一般ゴルファーにとってどのグリップが良いか、という問いに明確な答えを出すのは難しいでしょう。
ただし、目指しているスイングの理想と現在のグリップがマッチしていないケースは少なくありません。その意味では、グリップを変えたほうが良いゴルファーも意外と多いかもしれません。
石川遼は、スイング改造の方向性とグリップが合わなかったため、以前はインターロッキングでしたが、数年前にオーバーラッピングへ変更しました。トップ・オブ・スイングで左手の形を作るという理想に近づけるためには、オーバーラッピングにする必要があったようです。
多くのゴルファーにとって、石川のようにスイングとグリップを明確に結びつけて考えるのは簡単ではありません。しかし、十分な練習量をこなしているにもかかわらず思うようなスイングができていない人は、試しに別のグリップを試してみることで、新たな発見があるかもしれません。
【解説】野洲明(やす・あきら)
ゴルフ活動家/各種スポーツメディアに寄稿、ゴルフ情報サイトも運営する。多くのゴルファーを見てきた経験や科学的根拠をもとに、論理的なハウツー系記事などを中心に執筆。ゴルフリテラシーを高める情報を発信している。
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