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- 石川遼らが挑む“昇格20人のみ”の過酷な戦場 米下部コーンフェリーツアーの仕組み・レベルは?
石川遼らが参戦する米下部コーンフェリーツアーが開幕。昇格枠は上位20人のみと狭く、数字上ではPGAツアーを上回る部門もある高レベルな戦いの実態と仕組みを解説する。
年間の賞金総額は国内男子ツアー超えの約42億円
1月11日から、PGAツアーの下部ツアーであるコーンフェリーツアーが開幕する。同ツアーは1990年のベン・ホーガンツアーを起点とし、その後、ナイキツアー、Buy.comツアー、ネイションワイドツアー、Web.comツアーと名称を変え、現在のコーンフェリーツアーに至っている。
その間、賞金総額や試合数は徐々に拡大してきた。現在は年間25試合、賞金総額2700万ドル(約42億1200万円)と、国内男子ツアーの年間22試合、賞金総額約30億5800万円を上回る規模を誇る。また開催国も米国を含む7カ国に広がり、開幕戦の「バハマ・グレート・アバコ・クラシック」はバハマで行われ、その後もパナマ、コロンビア、アルゼンチン、チリと各国を転戦する。

PGAツアーの下部ツアーという位置づけから、年間の賞金ランキングやポイントランキング上位選手には翌年のPGAツアー出場権が与えられるのが大きな特徴だ。昇格人数はこれまで何度も変更されてきたが、現在はポイントランキング上位20人がPGAツアーへ昇格する。日本人選手では、今田竜二、大西魁斗、平田憲聖が同ツアーからPGAツアーへの昇格を果たしている。
シーズンの流れとしては、開幕戦から第21戦の「アドベントヘルス選手権」までは通常のレギュレーションで行われ、第22戦から最終戦までの4試合は「コーンフェリーツアー・ファイナルズ」として出場人数が制限される。「シモンズ銀行オープン」はポイント上位156人、「ネーションワイド・チルドレンズ・ホスピタル選手権」は上位132人、「コンプライアンス・ソリューションズ選手権」は100人、最終戦の「コーンフェリーツアー選手権」は60人に絞られる。ファイナルズは付与ポイントも高く、順位変動が大きくなるのが特徴である。米国内では最終5戦をテレビ中継する予定で、注目度の高さがうかがえる。
上位20人には27年PGAツアーの出場権が与えられ、21位から60位までの選手にはコーンフェリーツアーのシード権が付与される。また、ポイントランキングとは別に、シーズン中に3勝した選手は翌週からPGAツアーに昇格できる制度も設けられている。25年の平田は優勝こそなかったものの、25試合に出場して2位2回、3位2回を含むトップ10入りが5回あり、年間ポイントランキング15位で昇格を果たした。
部門別の数字によってはPGAツアーを上回る
今季は石川遼、杉浦悠太、大西魁斗がコーンフェリーツアーに参戦する予定だが、果たしてPGAツアー昇格を果たせるだろうか。昨年のスタッツを見ると、ツアー全体の平均ストロークは69.71で、上位106人が70を切っている。さらに上位20人はいずれも69を下回っており、優勝争いに加わるには大きくスコアを伸ばす必要がある。
コーンフェリーツアーでは、多くの選手がPGAツアーでの活躍を目標に掲げ、ハードなトレーニングに取り組んでいる。実際、ドライビングディスタンスのツアー平均は308.4ヤードで、上位15人はいずれも320ヤードを超える。コース条件などの違いから単純比較はできないものの、昨年のPGAツアー平均は302.8ヤードであった。同様に、パーオン率はコーンフェリーツアーが平均71.36%、PGAツアーが66.56%。平均パット数もコーンフェリーツアーが1.760、PGAツアーが1.761と、数字上では上回る項目も見られる。
レベルが高い上に、昨年から昇格人数がポイントランキング上位20人(24年までは30人)に減少した。そう簡単にPGAツアーへ上がれる状況ではない。日本選手にとっては、時差を伴う長距離移動や食事、言語の問題も大きな課題となる。PGAツアーでは大会期間中、各選手にコーテシーカー(貸与車)が用意されるが、コーンフェリーツアーではレンタカーの手配も自分で行う必要がある。石川や大西は経験があるものの、海外ツアー初参戦となる杉浦にとっては、ゴルフ以外の面でも高いハードルとなるだろう。
それでもPGAツアー参戦を目指すのであれば、一発勝負のQスクールより門戸は広く、環境に慣れるという意味でも得られるものは大きい。大西、平田と日本選手がコーンフェリーツアーから2年連続でPGAツアー昇格を果たしているだけに、今季参戦する選手たちにもこの流れに続く活躍が期待される。
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