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- プロ4年目でJLPGAツアー昇格! “ミレニアム世代”皆吉愛寿香を支える“95期生の絆”
古江彩佳、吉田優利らと同じ、いわゆる「ミレニアム世代」の一人、皆吉愛寿香がプロ4年目でJLPGAツアー昇格を果たす。25年ステップ・アップ・ツアーでダントツ10回のトップ10を記録した実力とは?
震える手、焦りを越えてつかんだ「心の余裕」
プロ1年目のトップ10は1回。2年目は6回。そして3年目はダントツの10回と悲願の初優勝、明治安田ステップ・ランキング2位。ステップ・アップ・ツアーで着実に階段を登り続けてきたのが、プロ4年目のシーズンを迎える皆吉愛寿香選手。2026年、いよいよ開幕戦からJLPGAツアーという大舞台への挑戦が始まります。
2000年生まれの25歳。古江彩佳選手、吉田優利選手らと同じ、いわゆる「ミレニアム世代」の一人である彼女は、22年、4度目の挑戦でプロテストに合格。この時ともに合格した95期生たちは、年齢に関係なくとても仲が良いことで知られています。このオフも同期7人でディズニーシーへ。「一軒家を借りてみんなで泊まって。夜はUNOで盛り上がったり、翌日のディズニーの予習をしたり。最高に楽しかったです!」。
中でも特別な存在が、同期で同級生の高橋しずく選手です。同順位でのプロテスト合格だったため、写真撮影などの並びは隣同士。「何歳ですか?」というよそよそしい会話から始まった2人は、今や切磋琢磨し合う最高の親友です。「お互いステップで1勝を挙げて、JLPGAツアーに上がるタイミングも一緒(ファイナルQT5位)。一緒に成長できていることが本当に嬉しいです」。

今でこそ「すでにJLPGAツアーで戦っている同期もいるので、不安よりも楽しみの方が大きい」と語る皆吉選手ですが、ここまでの道のりは決して平坦ではありませんでした。
「1年目の方がよっぽど焦りがありました。早く同級生に追いつかなきゃって……」
1年目はチーピンに悩まされるばかり。オフにドローからフェードへと球筋の変更に踏み切るのですが、コーチを持たない彼女にとって頼りになるのは、やはり同期の選手たち。計測データを見せ、「どうしたらいいかな」と相談し、自らのスタイルを模索してきました。
2年目はQTランキングが振るわず、ウェイティングを多く経験。その貴重な出場機会からつかんだ最終日最終組は、緊張で手が震えるほどだったそう。
「流れに乗れないと『今日は自分の日じゃない』と諦めがちな自分がいました。でも、ゴルフは結局18ホール。終わるまではわからない。優勝を一旦忘れて、最終日の自分のゴルフと向き合うことができるようになって、変わりました。」
そして、ついに25年6月、通算6度目の最終日最終組で初優勝を飾るのです。
データにも顕著な裏付けがあります。2024年は、予選ラウンドの平均ストローク1位に対し、ファイナルラウンドは33位。それが25年には、予選ラウンド5位、そしてファイナルラウンドは2位へと急上昇。最終日の“まくり”こそが彼女の強さになったのです。
ただ次は、ランキング2位以内という「JLPGAツアー昇格」の重圧を早い段階で背負うことになるのですが、「こんな経験は誰でもできるものじゃない。絶対に先につながる。何事も経験、経験!」と自分を鼓舞。精神面でも大きな成長を遂げ、見事にその権利を勝ち取ったのでした。
磨いた武器を手に、新たなステージへ
皆吉選手の最大の武器は、勝負どころで冴えるパッティングです。
25年の平均パット数は、1ラウンドあたり「29.0351」で1位。パーオンホールも「1.7877」で2位。プロテスト合格前はショットの練習ばかりだったそうですが、プロ入り後、地道に磨きあげてきたパッティングが、最大の武器として実を結びました。
一方で、次なる課題もはっきりと見据えています。「フェアウェイキープ率」と「サンドセーブ率」の向上です。
昨シーズンの映像を見ると「自分でもびっくりするほど振り切れていなかった(笑)」というドライバー。このオフはしっかり振り切れるようにとシャフトをチェンジし、バンカー練習に重点を置く日々を送っています。さらに、ツアー開催コースを同期メンバーと巡る予定。JLPGAツアー3年目を迎える小林光希選手からも、コース攻略を伝授してもらうそうです。
焦燥感に駆られていた1年目を経て、ステップ・アップ・ツアーで心身を練り上げてきた皆吉選手。一歩ずつ、踏みしめるように登ってきたその足取りには、確かな自信が宿っています。
2026年、JLPGAツアー。「ミレニアム世代」から次にヒロインの座を射止めるのは、この着実なステップを踏んできた彼女かもしれません。
皆吉 愛寿香(みなよし・あすか)
2000年5月7日生まれ、鹿児島県出身。22年のプロテストに4度目の挑戦で合格。23年からステップ・アップ・ツアーを中心に参戦し、25年「ルートインカップ」でプロ初勝利を挙げる。26年はステップ・ランキング2位の資格でJLPGAツアーに出場する。
小西綾子(こにし・あやこ)

大阪府出身。日本体育大学 大学院体育科学研究科修士課程修了。大学院卒業後、スポーツ科学関連への進路もあったが、身近に感じたスポーツの楽しさ、醍醐味を伝える仕事をする決心をし、それまでのキャリアを捨てしゃべり手としての人生をスタート。ゴルフ中継の実況、ラウンドリポートに定評あり、インタビュアーとして選手からの信頼も厚い。主な出演番組は「JLPGA レギュラーツアー・ステップアップツアー中継」実況・ラウンドリポーター・インタビュアー(スカイA、U-NEXT)、「LPGA 女子ゴルフツアー中継」実況(WOWOW)、「マナミ&光里のGOLF LOVERS」司会(J:COM BS、ゴルフネットワーク、スカイA )
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