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- 飛距離はまだ衰えない――藤田さいき、パット向上の一方で浮上した「棄権5回」の不安と7勝目への挑戦
40歳を迎えた藤田さいき(ふじた・さいき)は飛距離とパットの安定感で総合力を高める一方、増加する棄権が課題に。体調面の不安を乗り越え、通算7勝目とリコーカップ出場を目指すシーズンとなる。
奮闘するベテラン勢の筆頭
昨年11月に40歳となった通算6勝の藤田さいきは、今季も最年長の日本人シード選手として戦う。
今季シード選手の平均年齢は27.4歳。2024年は26.1歳、昨季は26.8歳で、年々上昇している。若手の台頭が著しい女子プロゴルフ界において、ベテラン勢の奮闘も目立ってきていると言えるだろう。

藤田はそのベテラン勢の筆頭ともいえる存在だ。飛距離を武器にするだけでなく、近年はパットの安定感にも明らかな向上が見て取れる。
一方で、シーズンを戦い抜く体力面では年齢による課題も見え始めており、近年は「棄権」の数が増加。今季はその不安要素をどのように払拭するかがポイントになりそうだ。
衰えない飛距離とパットの進化

藤田はもともとパワーヒッターとして知られている。以前使用していたアイアンのシャフトが、男子選手にも使用者の多い高重量のダイナミックゴールドだったことからも、その特徴がうかがえる。
ドライビングディスタンスは女子ゴルフで計測が始まった2017年シーズンから17位、22位、11位と上位の常連。36歳で迎えた2022年には初めてトップ10入りを果たし、同年には初めて250ヤード超えも記録した。
その後も飛距離に衰えは見られず、18位、19位、15位と6シーズン連続で20位以内を維持している。
さらに特筆すべきはパットの安定感だ。パット関連スタッツは全体的に向上傾向にある。
2018年シーズンに75位だったパーオンホール平均パット数は昨季12位へ。77位だった1ラウンド平均パット数も34位まで改善し、3パット率に至っては38位から1位へと大きく伸びた。
平均ストロークも向上を続け、2018年シーズン以降は45位、66位、18位、12位、22位、10位、12位と推移。10位となった2024年には初めて71.0を切った。
衰えない飛距離に加え、パットの安定性が飛躍的に向上したことで、総合力を高め続けていると言える。
増加する「棄権」
一打一打の質という面では、今後も第一線で活躍できる可能性は高い。しかし、コンディション維持の面では不安も残る。
昨季は病気やけがの影響で体調管理に苦しみ、「棄権」は過去最多の5回となった。2022年以降の棄権数は1回、2回、2回と推移しており、増加傾向にある。
申ジエとのし烈なプレーオフの末に2位となった国内メジャー「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」では棄権こそしなかったものの、最終日19ホールを終えた後に病院へ向かうほどの体調不良に見舞われた。
1試合を戦い抜く体力をシーズン通して維持できるかが、今季の大きなポイントとなる。
最終戦の「ツアーチャンピオンシップ リコーカップ」後には、インスタグラムで「来季は必ず優勝してリコーカップに出場する」とコメント。オフには同大会の開催地である宮崎カントリークラブで合宿を行ったことも報告している。
趣味は釣りで、選手名鑑2026の目標欄には「大物を釣り上げる」と記載。心身をリフレッシュしながら、7勝目を挙げ、リコーカップ連続出場を6回に伸ばせるか注目が集まる。
藤田 さいき(ふじた・さいき)
1985年11月22日生まれ、栃木県出身。2006年にプロテスト合格し、同年の「プロミスレディス」で初優勝。翌07年には同大会を連覇。22年「大王製紙エリエールレディス」で11年ぶりの勝利を挙げた。ツアー通算6勝。JBS所属。
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