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- 林の隙間をズバッ! ツアー4勝女子プロの低弾道リカバリーに注目 “ドキドキしない”ルート選択とは
PGAツアーの解説も務めるゴルフスイングコンサルタント・吉田洋一郎氏が、ツアーの第一線で活躍する選手のプレーを独自の視点で分析。今回は、国内女子ツアーで通算4勝を挙げている神谷そら(かみや・そら)選手のリカバリーショットに注目しました。
状況を考えれば“最善に近い選択”
日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の公式SNSに、神谷そら選手が林の中から放ったリカバリーショットが公開されています。
興味深いのは飛球線側から撮影されている点。ツマ先上がりのライから打った神谷選手のボールは、木と木の間をキレイに抜けてグリーン方向へ飛んできました。
木の間はおそらく2メートル以上あるため、ツアープロの腕前なら間を抜くのは難しくありません。このショットの難しさは、方向性よりも枝に当たらないよう弾道を抑えたところにあります。

フルショットではトップが大きめの神谷選手ですが、この一打はトップもフィニッシュもコンパクト。また、インパクトの瞬間に土が舞い上がっているところを見ると、ボールを右足寄りにセットして打ち込んでいることが分かります。
フィニッシュで右手が離れたのは、インパクトの衝撃が強かったことと、右手首をリリースせずに低い球を打つ意識からだと思われます。
結果的にボールはラフにくわれてグリーン手前に止まりましたが、このシチュエーションを考えれば“最善のショット”だったといえるのではないでしょうか。
「木に当たりそう……」と不安を抱えたまま打つのはミスの原因
ラウンドレッスンをしていると、アマチュアの方々も同じような状況からリカバリーショットを打つことがあります。多くの人が意識しているのは、木の間を抜いてグリーンに届かせること。しかし、上空の枝というハザードを認識せずにグリーンまで届く番手を選んでフルショットするため、球が上がって枝に当ててしまうケースが多いです。
林からのリカバリーショットでは、「木の間を抜けるか」と同時に「上空のハザード」も意識してルートを見つけることが大切。例えば、20ヤード先の弾道はどれくらいの高さなのかを考えて番手を選び、スイング幅を決めてください。
また、グリーンへの最短ルートを優先させるあまり、プロでも難しいような狭いスペースを狙ってミスするのも“あるある”です。どれくらいの幅や高さの余裕があればリカバリーできるかは状況やプレーヤーの力量によって異なるため一概にはいえませんが、「ドキドキするかどうか」を基準にルートを決めてみてはどうでしょうか。
「木に当たりそう……」とプレッシャーを感じながら打つのはミスの元。たとえ真横であってもグリーンから遠ざかるとしても、「このスペースなら確実に脱出できる」と確信できる方向にボールを出すことで大叩きを防止できます。
弾道を抑えて林の中から脱出する際は、神谷選手のように右足寄りにボールを置いて、コンパクトに振ることがポイントですが、クラブを短く握って目線を低く保つことでさらに精度が高くなります。
“ドキドキしない”選択こそが、スコアメークの第一歩。林の中からでも冷静な判断と準備で、確実なリカバリーを目指してください。
神谷 そら(かみや・そら)
2003年生まれ、岐阜県出身。22年のプロテストにトップ合格。23年「フジサンケイレディスクラシック」で初勝利を飾り、同年の「日本女子プロゴルフ選手権」で国内メジャー初制覇。25年は「Sky RKBレディス」「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」で優勝し、メルセデス・ランキング2位に入った。
【解説】吉田 洋一郎(よしだ・ひろいちろう)
1978年生まれ、北海道出身。世界のゴルフスイング理論に精通するゴルフスイングコンサルタント。デビッド・レッドベターから世界一流のレッスンメソッドを直接学ぶ。毎年数回、米国、欧州へ渡り、ゴルフに関する心技体の最新理論の情報収集と研究活動を行っている。欧米の一流インストラクター約100名に直接学び、世界中のスイング理論を研究している。海外ティーチングの講習会、セミナーなどで得た資格は20以上にのぼる。
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