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- 悲しみに暮れたオフも「こんなことしてる場合じゃない」 女王・佐久間朱莉を再び奮い立たせた“ジャンボ”の教え
昨季の年間女王・佐久間朱莉(さくま・しゅり)が、開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」で通算16アンダーをマークし、ツアー通算5勝目を飾った。試合後の優勝会見では、昨年12月に亡くなった恩師・ジャンボ尾崎への思いを語った。
心に誓った「今シーズンは絶対に勝つ」
◆国内女子プロゴルフ
ダイキンオーキッドレディス 3月5~8日 琉球ゴルフ倶楽部(沖縄県) 6610ヤード・パー72
昨季の年間女王・佐久間朱莉が、通算16アンダーでツアー通算5勝目を飾った。
最終日を3バーディー、1ボギーの「70」で堅実にまとめ、2003年の不動裕理以来、23年ぶりとなる「年間女王による翌年開幕戦V」という偉業を成し遂げた。その胸の内にあったのは、亡き恩師・ジャンボ尾崎への思いと、失意のオフシーズンから這い上がった自らの確かな決意だった。

最愛の恩師との突然の別れ。佐久間はかつてない深い悲しみの中にいた。
「外に出る気にもなれず、ご飯も食べられない日が続いた」。心身ともに憔悴しきっていた佐久間を立ち上がらせたのは、プロとしての自覚だった。
「ふと、『私、こんなことしてる場合じゃないな』って思ったんです」。悲しみに暮れる愛弟子を見たら、あの厳しい師匠はどう思うか。自らを奮い立たせ、「今シーズンは絶対に勝つ」と心に誓った。
「今シーズン勝てなかったら、ジャンボさんに絶対に怒られる」。その強烈な思いが、佐久間のゴルフをより洗練させた。
最終日、追われるプレッシャーの中でも佐久間は落ち着いていた。昨季4勝を挙げたことで培われた「自分のプレーができれば勝てる」という揺るぎない自信。ボギーを最小限に抑える“耐えるゴルフ”が、通算16アンダーというビッグスコアでの優勝を引き寄せた。

開幕戦優勝という最高の報告を手にしたものの、「ジャンボさんには『まだまだ始まったばっかりだぞ』と言われると思います」と佐久間は笑顔を見せる。
次なる目標は、自身が掲げた「年間5勝」と「メジャー制覇」。深すぎる悲しみを乗り越え、精神的にひと回りもふた回りもたくましくなった女王の新たな戦いが、これ以上ない最高の形で幕を開けた。(沖縄県南城市/藤森大輔)
佐久間 朱莉(さくま・しゅり)
2002年12月11日生まれ、埼玉県出身。アマチュア時代はナショナルチームで活躍。コロナ禍で延期となっていた20年度のプロテストにトップ合格。25年4月の「KKT杯バンテリンレディス」で悲願のツアー初優勝を飾り、同年はシーズン4勝を挙げる活躍で、自身初の年間女王に輝いた。
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