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- 劇的イーグルからの戴冠! 黄金世代・高橋彩華が成し遂げた“2つの”女子ツアー史上初
高橋彩華が最終18番の劇的イーグルから逆転優勝を果たした「ヤマハレディース」。プレーオフを制し、女子ツアー史上初となる快挙を達成した。安定した実績を積み重ねてきた実力者がつかんだ勝利がもたらした史上初の快挙とは。
最終ホールのイーグルからの逆転勝利
国内女子ツアーの「ヤマハレディースオープン葛城」は高橋彩華が3人のプレーオフを制して通算3勝目を飾った。最終ホールの劇的イーグルが勝利を呼び込んだ形だった。高橋のこの勝ち方は“女子ツアー史上初”の快挙である。
仲村果乃、荒木優奈の首位グループから4打差の9位タイで迎えた「ヤマハレディースオープン葛城」最終日、通算3アンダーの高橋は最終組の3組前でスタートした。アウトで3つスコアを伸ばし、インは17番まで2バーディー、2ボギー。この時点で首位の仲村とは2打離れていた。
525ヤード、パー5の18番、残り89ヤードから放たれた高橋の3打目はピン奥に着弾すると勢いよくスピンバックし、カップに吸い込まれる。土壇場の劇的イーグルで通算8アンダーとして仲村に並んだ。
最終組の仲村は8アンダーからスコアが動かずにホールアウト。18番でバーディーを奪って8アンダーとした荒木を加えた3人でのプレーオフにもつれ込む。

18番を舞台にしたプレーオフは1ホール目でバーディーを奪えなかった荒木が脱落。2ホール目で仲村がパーで終えた後、高橋が1メートルのバーディーパットを決めて両手を突き上げた。72ホール目のイーグルがハッピーエンドにつながったわけだ。
ホールごとのスコア(ホールバイホール)の記録が残る1990年以降、最終ホールイーグルでプレーオフに進んだケースは今回の高橋で3回目だった。
1例目は1996年の「東レジャパンクイーンズカップ」。現在の「TOTOジャパンクラシック」で日米共催の大会である。5位タイでスタートしたローラ・デービース(英国)が18番パー5でイーグルを決めて一時単独首位に立つ。最終組の平瀬真由美が18番バーディーでデービースに並び、3ホールに及んだプレーオフの末、平瀬に凱歌が上がった。
2例目は2014年の「アース・モンダミンカップ」。2打差4位で最終日に入ったアンソンジュ(韓国)が2打差を追う18番パー5で10メートルに2オンしてイーグル奪取。通算17アンダーで最終組の酒井美紀を捕えてプレーオフへ持ち込んだ。しかし、プレーオフ2ホール目でアンはボギーを叩いて敗れている。
つまり、記録が残る1990年以降で最終ホールのイーグルが決め手となってプレーオフに入った選手が勝ったのは高橋が初めてだったのだ。しかも、最終ホールイーグルでプレーオフに臨んだ日本人選手も初めて。高橋はダブルで“女子ツアー史上初”の快挙を成し遂げていたことになる。
2勝で5億円稼いだのも高橋彩華が初
実は高橋、優勝の前週にもある記録をつくっている。「アクサレディスin MIYAZAKI」で12位タイに入った高橋は生涯獲得賞金が5億円を超えた。この時点で高橋はまだ通算2勝である。5億円プレーヤーは高橋を含めて40人いるが、わずか2勝で5億円に達した選手は初めてだったのだ。
勝ち星は少ないが、長く安定した成績を続けていることを裏付ける記録である。プロデビューした2018年こそシードには入れなかったが2年目の2019年から年間ランキング(2020-21年までは賞金ランキング、2022年以降はメルセデス・ランキング)は19位、11位、14位、23位、12位、5位と安定して上位につけている。しかも最近は右肩上がり。現在27歳。中堅といえる年齢に入って一歩ずつレベルアップしている感がある。
この優勝でメルセデス・ランキング3位に浮上した高橋は1998年度生まれの黄金世代である。黄金世代といえば15歳で衝撃的な女子ツアー優勝を果たした勝みなみ、高校3年で日本女子オープンに勝ち米国に渡って勝利を重ねた畑岡奈紗、全英女子オープン優勝で一躍国民的ヒロインとなった渋野日向子、日本女子オープン2勝など公式競技にめっぽう強い原英莉花、連続試合出場が注目されて鉄人とも称された小祝さくら、弟・力とのきょうだい優勝を記録した河本結ら派手な活躍で話題になる主役級の選手が目白押しだ。その中にあって善戦しながらなかなか勝ちきれなかった高橋の存在は、どちらかというとバイプレーヤーだった。そんな高橋が飾った劇的な逆転優勝は主役に上り詰めるターニングポイントになるかもしれない。
宮井善一(みやい・ぜんいち)
1965年和歌山県生まれ。スポーツニッポン新聞社ゴルフ担当記者を経て2004年にフリーのゴルフライターに。ゴルフ雑誌などへの執筆のほか日本プロゴルフ殿堂オフィシャルライターとして活動し、現在は日本ゴルフ協会のゴルフ学芸員として日本ゴルフ殿堂、JGAゴルフミュージアムなどに携わっている。元世界ゴルフ殿堂選考委員。
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