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- なぜ政田夢乃はパー3で強いのか? 「BEST PLAY」選出のスーパーショット連発 昨季63位→今季13位の理由
「リゾートトラストレディス」でホールインワンを達成した政田夢乃(まさだ・ゆめの)。昨季パー3平均スコア2位の実力者は、なぜピンを攻め続けられるのか。パーオン率が大幅向上した背景と“前傾キープ”のスイングに迫ります。
2024年パー3平均スコア2位
ツアー初優勝が期待される選手のひとりが政田夢乃です。昨季はメルセデス・ランキング62位でシード権獲得には届きませんでしたが、今季はここまでトップ10入りを5回記録。6月8日時点で同ランキング15位につけており、シード当確圏内が見えてきています。
5月の「リゾートトラストレディス」では、最終日の優勝争いの中で迎えた8番パー3でホールインワンを達成。また、2日目にはこの日2番目に難しいホールだった17番パー3で、あと一歩でホールインワンというスーパーショットも披露し、ショットの好調ぶりを印象付けました。
政田はこれまでもパー3で数々の印象的なショットを披露してきました。プレッシャーのかかる場面でもピンを果敢に攻めるショットを可能にするスイングについて解説します。

まずは、これまでの政田のスーパーショットを振り返ってみましょう。
2024年「ニトリレディス」最終日。優勝争いの終盤で迎えた16番パー3は、グリーン左手前に外すことが許されない難しいホールでした。ピン位置はグリーン左端から4ヤード。バーディーを奪うためには、大きなプレッシャーの中で狭いエリアを狙わなければなりませんでした。
そんな状況で政田はピンをデッドに攻め、ピンそばにつけるスーパーショットを披露。この一打はJLPGAの「BEST PLAY OF 2024」に選出されています。
2024年シーズンは同賞を受賞しただけでなく、パー3平均スコアで2位を記録。“政田といえばパー3”とも言えるシーズンとなりました。
前傾キープ
パー3で印象的なショットを連発する政田のスイングは、アドレスからフィニッシュまで背骨の傾きがほとんど変わりません。いわゆる「前傾キープ」の意識が強いスイングです。
フォロースルーまでは前傾を維持しながらも、フィニッシュでは上体を起こす選手が多い中、政田はフィニッシュまで前傾姿勢を保ったまま、飛んでいくボールを見送っています。
では、政田のような前傾キープを実現するには何がポイントになるのでしょうか。
ダウンスイングからインパクトにかけて、クラブの勢いに体が負けてボール方向へ近づいてしまうと、前傾姿勢を維持することは難しくなります。
一方で、クラブの遠心力に対抗するように体をボールから遠ざける力を発揮し、体とボールの間のスペースを保つことで、前傾姿勢は維持しやすくなります。
また、スイングテンポも重要です。テンポや切り返しが速くなると体は起き上がりやすくなりますが、政田のようにゆったりとしたテンポを一定に保つことで、プレッシャーのかかる場面でもインパクトで起き上がりにくくなり、安定したショットにつながります。
テンポを一定に保つためには、プリショットルーティンを毎回変えないことも大切です。素振りやワッグルの回数が状況によって増減しないよう意識する必要があります。
パーオン率は昨季63位から今季13位へ

政田のパーオン率は今季13位(6月8日時点)と、昨季の63位から大きく向上しています。ショットの安定感が増しているだけに、パットのフィーリングがかみ合えば、高い確率で優勝争いに加わるでしょう。
実際、直近4試合で3度のトップ10入りを果たしており、初優勝が近いことを感じさせます。なかでも、7月以降に地元・北海道で開催される3大会には大きな期待が集まります。
政田自身が過去に上位進出を果たした大会があることに加え、北海道開催の大会では地元出身選手の活躍が目立つからです。
昨季は高校の後輩である内田ことこが地元・北海道でツアー初優勝を達成。さらに2023年には北海道出身の小祝さくら、菊地絵理香が地元大会で優勝を飾りました。
政田が好調を維持したまま北海道シリーズを迎えるのか。それとも、その前に悲願のツアー初優勝を手にするのか。今後の戦いから目が離せません。
解説:野洲明
ゴルフ活動家。各種スポーツメディアに寄稿、ゴルフ情報サイトも運営する。多くのゴルファーを見てきた経験や科学的根拠をもとに、論理的なハウツー系記事などを中心に執筆。ゴルフリテラシーを高める情報を発信している。
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