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- 桑木志帆のショットはなぜ強い? セルヒオ・ガルシアと共通する「深いタメ」の秘密
PGAツアーの解説も務めるゴルフスイングコンサルタント・吉田洋一郎氏が、ツアーの第一線で活躍する選手のプレーを独自の視点で分析。今回は、国内女子ツアー「宮里藍 サントリーレディス」で優勝を飾った桑木志帆(くわき・しほ)選手のスイングに注目しました。
ショット力を支えるレイドオフ&深いタメ
現在、国内女子ツアーのメルセデス・ランキングで2位につけているのは、今季2勝を挙げている桑木志帆選手です。
ここまでのスタッツを見ると、パーオン率6位、トータルドライビング2位、ボールストライキング2位。ショット力を武器に戦っていることが分かります。
そんな桑木選手のスイングは、PGAツアー通算11勝を挙げ、2017年の「マスターズ」を制したセルヒオ・ガルシア選手を彷彿とさせます。

まず、バックスイングでは右ヒジを長く使いながら、ややアウトサイド目にクラブを上げていくのが特徴的です。トップのポジションでは、ヘッドがターゲットよりも左を向くレイドオフの形をつくり、この状態からクラブと腕をドロップしていきます。
ダウンスイング以降は、深いタメをキープしながらクラブをシャローに入れ、ロフトを立てて体でボールを押し込みます。レイドオフや深いタメ、さらに剛性の高い形でインパクトを迎える点は、桑木選手とガルシア選手の共通点といえるでしょう。
シャローにクラブを下ろし、ロフトを立ててインパクトするメリットは、インパクトゾーンが長くなり、高打ち出し・低スピンの弾道になること。つまり、効率良く飛んで曲がりにくい球を打つことができるわけです。
桑木選手のショットの総合力を示すスタッツが軒並み高いのも頷けます。
グリップエンドの向きを変えてアーリーリリースを防ぐ
さて、一般ゴルファーの皆さんに参考にしてもらいたいのは、ダウンスイングでのタメです。
桑木選手やガルシア選手のレベルで手首とシャフトに角度をつけるのは、手首のやわらかさや持って生まれた才能がなければ難しいですが、今より少しでも角度をつけることができれば、「球がつかまらない」「ヘッド軌道が安定しない」という悩みが解消されるかもしれません。
意識してもらいたいポイントは、グリップエンドの向きです。ダウンスイング序盤で手首がほどけてしまう人は、早い段階でグリップエンドを地面に向けてしまう傾向があります。
アーリーリリースのクセがあるなら、切り返しからダウンスイングにかけて、グリップエンドを飛球線後方へ向けたままスライドさせるイメージを持ってみてください。ダーツの矢を投げる時の手首の使い方をイメージすると分かりやすいでしょう。この動きができると、手首とシャフトに角度がつき、自然とタメが生まれてきます。
また、タメをつくるには手首をやわらかく使うことも重要です。スイング中に手首が固まってしまうなら、ロープやホース、先端を結んだタオルなどで素振りをするといいでしょう。やわらかいものを使って素振りをする際は、先端が背中に当たってから切り返すことが大切です。
このタイミングで連続素振りを行うことで、手首の力が抜けてくるはずです。ぜひ参考にしてください。
【解説】吉田 洋一郎(よしだ・ひろいちろう)
1978年生まれ、北海道出身。世界のゴルフスイング理論に精通するゴルフスイングコンサルタント。デビッド・レッドベターから世界一流のレッスンメソッドを直接学ぶ。毎年数回、米国、欧州へ渡り、ゴルフに関する心技体の最新理論の情報収集と研究活動を行っている。欧米の一流インストラクター約100名に直接学び、世界中のスイング理論を研究している。海外ティーチングの講習会、セミナーなどで得た資格は20以上にのぼる。
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