「世界で活躍したい」星野陸也が賞金ランク1位に浮上 全英オープンへの出場権も獲得

星野陸也が今年2勝目、ツアー通算5勝目を挙げて賞金ランク1位に浮上。全英オープンへの出場権も獲得。

◆国内男子プロゴルフ<アジアパシフィックダイヤモンドカップゴルフ 5月13日~16日 神奈川・相模原ゴルフクラブ 東コース 7298ヤード・パー72>

有言実行 今回の星野陸也の優勝はこの一言に尽きる

 武器であるドライバーショットのコンディションは万全とは言えなかったが、特に決勝2日間の粘りはすさまじかった。

 半分のホールでパーオンを逃した3日目は、「ティショットがなかなかフェアウェイを捕らえきれずに、特に後半は相当耐えて…」。苦しい中でも3つスコアを伸ばして単独首位。最終日は一度も追いつかれることなく、4打のリードを保ったまま逃げ切った。粘り勝ちの4日間、最後のパットを入れた後は、「今週は追い込みながらプレーしていたので、やりきった感がありました」と、肩の力が一気に抜けた。

優勝杯を掲げる星野陸也選手 写真:JGTOimages

 予選ラウンドの2日間は現役大学生の杉浦悠太と杉原大河が入れ替わりでトップに立つなど、恐い物知らずのアマチュアたちが躍動した。技術力が最も試されたのは風が強まった3日目。秒速4.2メートルの風と狭いフェアウェイに苦しみ、アンダーパーは70人中20人。ツアー7勝の宮里優作が68、ディフェンディングチャンピオンの浅地洋佑やツアー3勝の時松隆光が69をマークして、優勝争いに上がってきた。

 3日目終了時点でトータル10アンダー、後続に2打差をつけ単独首位に立った星野。強い風が続き、前半の途中から強い雨も降り出すなどタフなコンディションとなった最終日でも得意のショットで球を巧みに操り、「自分の中では完璧なゴルフができた」と3バーディー・ノーボギーでハーフターン。同じ組でプレーした浅地洋佑は、「あの風の中で陸也が伸ばしていたのでお手上げ状態でした。前半の状態では絶対勝てなかった」と振り返る。

 リードを5打差に広げて入った後半では11番からまさかの連続ボギー。しかし、「攻めなくちゃいけない」と1オンを狙った345ヤードの13番パー4で、ティショットをグリーン手前まで運びバーディー。ガッツポーズで気持ちを鼓舞すると、続く14番でもバーディーを奪い69でホールアウト。終わってみれば4打差をつけての圧勝だった。

ガッツポーズの星野陸也選手 写真:JGTOimages

 つらい状況でも粘ることができたのは、「今週は優勝しかない」と決めていたからだった。「今週は、特に色々なことが重なっていた。世界で活躍したいと思っているので、全英の出場権もあってより優勝したいという思いも強くなった」。

 今大会の優勝で賞金2000万円を獲得し、国内の賞金ランキングは1位に浮上。今年7月の全英オープンへの出場も決めた。さらに、69位に上げた世界ランキングでも金谷拓実を抜いて、東京五輪の出場資格がある日本勢の2番手に名乗りを上げた。そしていよいよ、海外メジャー・全米プロゴルフ選手権に向けて渡米する。

「マスターズにも行きたいので、まずは世界ランキング50位以内を目指しています。世界の舞台で活躍したい」。言葉は大きなパワーに変わる。有言実行の若い才能が、世界への第一歩を踏み出した。

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