「とにかく長かった…」’19年女王 鈴木 愛が涙の逆転V!

資生堂レディスオープンの最終日。前日に日没サスペンデッドとなった第1ラウンドの残りと最終ラウンドが行われ、鈴木 愛が通算10アンダーで、2019年11月の伊藤園レディス以来となる通算17勝目を挙げた。

◆国内女子プロゴルフ<資生堂レディスオープン 7月1日~4日 神奈川県・戸塚カントリー倶楽部 6570ヤード・パー72>

鈴木 愛が595日ぶりのツアー通算17勝目

ウィニングパットを決めた鈴木 愛  写真:Getty images

 大会は悪天候のため初日と2日目が中止となり、72ホールから36ホールに短縮される短期決戦となった。

 そんな中で上位に顔を出したのは、2019年の賞金女王・鈴木 愛だった。第1ラウンドの13番パー5でイーグルを奪取し、5バーディー、1ボギーの66で2位に浮上。最終ラウンドも、16番パー5でフェアウエーからの第3打をカップに入れてイーグルを奪取し、混戦から単独トップに抜け出した。

「16番で奇跡的にイーグルがきましたけれど、17番で1.5メートルを残して、このパーパットを入れなかったら今日はまた負けるし、負の連鎖が始まると思っていました。あまりにも勝てなさ過ぎて、絶対にまだみんなが追い上げてくるとか、自分がイーグルを獲ったんだから他にもイーグルを獲る選手がいるかもしれないって思っていたんです。

だから、『絶対にもう1個バーディーを獲らないと勝てない』という思いがありました。17番のパーパットを入れて、 18番も気を抜かずに良いプレーができたので、その辺はちょっと成長したかなと思います」

 通算10アンダーで接戦を制し、2019年の伊藤園レディス以来、595日ぶりとなる通算17勝目を挙げた。

「自信がないなかでようやく勝ち取った1勝になりました。こんなに長く優勝できないと思っていなかったので、本当に長かったです」

 頬を伝う涙が、これまでの苦心を物語っていた。

 2年前は年間7勝で賞金女王になった鈴木。コロナ禍で開幕が遅れた2020年からはゴルフが嚙み合わなくなった。

「何をどう直せばうまくいくんだろう、何が足りないんだろう」と迷走する日々が続いた。そんなモヤモヤを打ち消そうと練習に明けくれた。時には「がんばりすぎだよ」と言われたが、練習しかなかった。

「自分は練習を続けてやってきているので、練習せずに帰るのはちょっと違うなって。昨日(7月3日)は66で回れたけど、明日はどうなるかは分からない。だからやっぱり練習しないといけない。ちょっとでも何か良くなるようにきっかけが掴めたらなって思って取り組んでいます」

キャディーの飛田愛理さんと笑顔でポーズ 写真:Getty images

 自らの努力でつかんだ優勝。実はもう一つ、4月のパナソニックオープンレディースで優勝した上田桃子の優勝が、「自分の中ですごく大きかった」と吐露した。

「パナソニックオープンの練習日にレストランで一緒にご飯を食べて普通の会話をしていたのですが、そしたら桃子さんが優勝して、ネットの記事を読んだんです。めっちゃ苦しんでいたというのを見て、私と一緒だと思ってすごく勇気をもらったんです。桃子さんでさえもたくさん苦労して優勝したのに、私なんかもっと頑張らなきゃだめだなって。私の大きく気持ちの変化があった出来事でした」

 若い世代が注目を集める女子ツアーだが、最近のベテラン勢の活躍が鈴木に刺激を与えていた。
 今大会の帯同キャディーは高校時代の友人・飛田愛理さんで、「お互いに苦労話を楽しく話しながらプレーできた」と気持ちに余裕ができたことも優勝への原動力となった。

「この1勝で何か気持ち的にも変わったかなと思いますし、新しい道が開けたかなという感じはあります」

 ようやく目覚めた“女王・鈴木愛”が巻き返しを誓った。

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