9位に終わった畑岡奈紗「悔しい気持ちでいっぱい」
「もっと調子を上げてここに来たかった気持ちはあるけど、それができなかったのが悔しい。4日間、いざ始まってしまったらあっという間に終わってしまいました」
自分の実力を出し切れないまま、夢にまで見た東京五輪の舞台で表彰台に立つことができなかった。
今大会、畑岡には少し運がなかったのかもしれない。最終日は、キャディのグレッグ·ジョンストン氏が腰痛を悪化させ起用を断念。変わりに星野陸也のキャディだった薬丸龍一氏が務めたが、そうしたことも精神面に影響を与えていたかもしれない。
最終日はビッグスコアが必要な状況のなか、7番でボギーが先行し、8番でバーディーを取り返すも、持ち前のショットの切れは鳴りを潜めた。後半は2つバーディーを奪取したが、通算10アンダーの9位タイでホールアウト。メダルに届かず、畑岡の五輪は幕を閉じた。
試合後は五輪への熱き思いを口にしていた。
「金メダルを目指してやってきたので、悔しい気持ちでいっぱいです。五輪は東京という部分が特別でした。国を代表しているので、もっと良いプレーをしたかったですが、独特な雰囲気があるなと思いました。それに五輪がなければアメリカでプレーしていなかったですし、そこでいろいろな経験をしたので、この舞台に立つことができました。ピークを上手く持ってくるのができなくて悔しいですが、素晴らしい経験をさせていただきました。いろいろな目標があるので、メジャー優勝を目指してがんばりたいです」
この悔しさをバネに畑岡はさらに強くなるはずだ。主戦場の米ツアーにすべてをぶつける。