笹生優花 最終日の猛チャージで9位タイに「すごく楽しい1週間でした」
日本代表の畑岡奈紗と稲見萌寧に注目が集まるなか、もう一人、日本とゆかりがある選手からも目が離せなかった。フィリピン代表として東京五輪に出場した笹生優花だ。
日本人の父とフィリピン人の母の間に生まれた笹生は、今季の全米女子オープンを制して一躍、世界にその名を轟かせた。

全米女子オープンで優勝したあとは米ツアー参戦を決めているが、それまで日本ツアーを主戦場としており、日本のゴルフファンからも注目を集めていた。
最終日は20位からスタートし、1イーグル、5バーディー、1ボギーの65の猛チャージで通算10アンダーの9位タイまで順位を上げた。
女子選手の中では屈指のロングヒッターで、この日も17番パー4では253ヤードを1オンに成功。6メートルのイーグルパットを沈めるなど、随所で光るプレーを連発した。
ホールアウト後のテレビインタビューでも、終始、表情は明るかった。

「すごく楽しい1週間だったと思いますし、勉強になった良い試合でした。残り3日は、初日よりも良いゴルフができました。きょうもパターが入ってくれたので良かったと思います。初めての五輪は、本当に楽しかったですし、良い経験になったと思います。きょう同組だった台湾の選手とかがみんな優しくて、まだまだ自分が学ぶことが多くてすごく楽しかったです。いつも通り自分のベストを出して、自分のゴルフができるように頑張っていきたいです」
メダルは獲得できなかったが、笹生の真価が問われるのはこれからの米ツアーだろう。全米女子オープン覇者として、これからアメリカでの活躍を期待したい。