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- 目標通りのスコアで逆転優勝した比嘉一貴の強さ
長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップは、比嘉一貴が上井邦裕との優勝争いを制して通算2勝目。ゲームプランを着実に遂行する若手らしからぬ貫禄のプレーぶりを見せた。
身長158センチながら貫禄のプレーぶり
鮮やかな逆転劇で、比嘉一貴が2年ぶりのツアー2勝目を飾った。約1か月半ぶりの開催となった国内男子ツアー、長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ最終日。比嘉は通算18アンダーで単独首位の上井邦裕に2打差2位でスタートすると、6番で上井をとらえた。通算17アンダーで並ぶと、そこからのマッチレースを粘り強く戦った。
バックナインに入って復調した上井に対して、13番からの3連続バーディーで引導を渡し、最後は逆に2打差をつけて勝ち切った。身長158センチとツアーでは小柄な比嘉が、この日は大きく見えるほど貫録のプレーぶりだった。
通算20アンダーは、自ら想定したスコアだった。ゴルフでは、相手のプレーをコントロールすることはできない。マッチプレーなら話は別だが、ストロークプレーではベストを尽くし、相手がそれを上回ったら仕方がない。そう考えるしかない。比嘉はこれを最後まで貫き、自ら目標としたスコアに向けて淡々とプレー。
「自分はできる自信があった」という言葉通り、きっちりと”仕事“を成し遂げた。その結果が優勝だった。
次戦はSansan KBCオーガスタ(8月26日~29日、福岡県・芥屋GC)。昨年はコロナ禍で中止となったが、比嘉にとって2019年に初優勝した思い出の大会で、連覇と2週連続優勝を狙う。
昨年、今年前半と試合数が少ない国内男子ツアーだけに、賞金王レースは試合が続いてようやくツアーらしくなるこの先の秋の陣にかかっている。比嘉は今回の優勝で賞金ランキング7位に浮上。自信に満ちた不敵な笑みを浮かべ、さらなる飛躍を誓っている。
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