オンラインで選手と名刺交換できる面白い試みも
比嘉一貴が大本命としてSansanKBCオーガスタに臨む。
比嘉は2019年の今大会でツアー初優勝。昨年大会が新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から中止となったため、2年越しのディフェンディング・チャンピオンとして会場入りしている。先週の長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップでは逆転でツアー2勝目を飾っており、調子も上々。連覇に向けての準備を着々と整えている。
比嘉は予選ラウンドで石川遼、池田勇太の実力者2人とラウンド。歴代優勝者の組となった。東京オリンピックに出場した星野陸也は、香妻陣一朗、アマチュアの河本力とともにスタートする。地元・福岡出身の選手会長・時松隆光は、今季2勝で全英オープン、WGCフェデックス セントジュード招待でプレーした木下稜介と、約3か月の長期海外遠征を経験した金谷拓実との組み合わせでプレーする。
特別協賛(冠)スポンサーを何度か変えながらも、今年が第48回大会となる歴史あるトーナメント。今年からスポンサーとなったSansan株式会社は、オンラインで名刺交換できるクラウド管理サービスの会社とあって、面白い試みも用意されている。会場内やテレビを通じて選手と名刺交換できるという興味深いサービスがそれだ。観客を入れて行われる試合ではあるが、ウイルス感染拡大防止のため握手やハイタッチなどができない中、タイムリーな企画とあってファン拡大への可能性を秘めている。
戦いの舞台となる芥屋ゴルフ倶楽部は、玄界灘からの海風が吹き抜ける雄大なコース。現在の男子ツアーでは唯一の高麗グリーンをどう攻略するかが勝負のカギを握る。