アスリート妻とつかんだ初勝利 五輪ジンバブエ代表・ビンセント

毎年、真夏の熱戦が福岡県の芥屋ゴルフ俱楽部にて行われているSansan KBCオーガスタ。男子ツアー唯一の高麗グリーンを制したのは東京五輪代表でもあったジンバブエ人プレーヤー、スコット・ビンセントだった。

目標である米ツアー参戦へ弾みをつける勝利

◆国内男子プロゴルフ<Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント 8月26~29日 芥屋ゴルフ倶楽部(福岡県) 7210ヤード・パー72>

 東京五輪ジンバブエ代表のスコット・ビンセントが、4日間、首位を走りつづけて、日本ツアー初優勝を飾った。

学生時代からの愛妻と二人三脚で得た勝利 写真:JGTO images

 Sansan KBCオーガスタ最終日は、通算13アンダーで2位に1打差の単独首位でスタートしたビンセントが、4バーディー、ノーボギーでプレー。通算17アンダーまでスコアを伸ばし、逆転を狙った石川遼に1打差で逃げ切った。

 スキのないゴルフをしているように見えたビンセントだったが、最後の最後にヒヤッとするピンチが訪れた。先に16アンダーでホールアウトした石川が待つ最終18番パー5のティーショット。大きく左のOB方向に飛んだボールは、幸い、崖下で見つかったが、前は林。ピンチは続く。

 なんとか木の間を縫ってフェアウェイに脱出。第3打をカラーまで運んだ。80センチに寄せたパットを沈めてパーセーブ。石川を振り切った。

 1992年生まれの29歳。キャディーとして支える妻、ケルシーさんとは、米バージニア工科大学に留学していた頃に知り合った。ケルシーさんは学生時代、サッカー部に所属し、卒業後はアイスランドのサッカーチームでプレーしたこともある実力者。だが、ビンセントと結婚後は、ともにツアーを転戦している。

 ビンセントの日本ツアーでのキャリアは、2017年、18年にアジアンツアーとの共催競技に参戦後、18年のQT11位を経て19年から本格的に始まった。今年7月の東京五輪にもジンバブエ代表として出場し、猛暑の霞が関カンツリー倶楽部(埼玉県)で16位に食い込んでいる。

 ビンセントにとって、日本での優勝はあくまでもステップに過ぎない。目標はケルシーさんの故郷、米国で戦うこと。「日本で世界ランキングを上げて米ツアーへ」。勝利の美酒を共に味わった愛妻との戦いは、まだまだこれからだ。

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