石川遼 米ツアー再挑戦へ今後3試合が勝負 今季初勝利なるか?【パナソニックオープン前日情報】

9月23日開幕のパナソニックオープン。コーンフェリーツアーの来季出場権を賭けた予選会に出場することを表明した後、初めてのツアー出場となる石川遼が、どのような目的で米下部ツアーに挑戦するのか、その心境を語った。

捨て切れなかった米PGAツアーで勝つという思い

◆国内男子プロゴルフ<パナソニックオープン 9月23~26日 城陽カントリー倶楽部(京都府) 6967ヤード・パー72>

 先日、米下部ツアーであるコーンフェリーツアーの来季出場権を懸けて行なわれる予選会に出場することを表明した石川遼。明日から開催されるパナソニックオープンの会場で、あらためてその心中を語った。

2019年のパナソニックオープンでは石川遼が2日目に62のコースレコードを出し、ベストスコア賞を獲得した

「いろんなことに慣れることが大事だと考えました。ひと言でいえば環境ですね。生活面はもちろん、コースセッティグやコースの景色に慣れることが大切だなと」

 ここ数年、石川が行っているようなスポット参戦では、トーナメントで勝負する以前に気持ちの面でどこか落ち着かない部分を感じてしまう。国内ツアーで毎週戦っている感覚で参戦できたほうが、試合に集中できるという判断だ。スポット参戦だとそれに時差ボケも加わる。これまで海外の試合にスポット参戦した多くの選手が語ってきたが、コースの雰囲気や芝の違いに慣れてきた頃には日本へ帰国しなければいけない状態では、満足な結果を残せないだろう。

 しかし、石川といえばかつては米PGAツアーで戦っていた経験もある。なぜ今さら下部ツアーに挑戦するのだろうか。

「確かにPGAツアーでシードを落とし、入れ替え戦でも失敗したときでも翌年の下部ツアーに参戦できましたが、そのときは行きたくない気持ちのほうが強かったんです。日本ツアーでポイントを稼ぎ、ワールドランキングを上げてPGAツアーに絶対帰ってきてやると思いました」と石川。

 実際にはその青写真どおりには事が運ばず、悔しい思いを抱えていたが、その反面、PGAツアーで勝つ、上位で戦う、ワールドランキングの自己最高位を更新するという目標は捨てきれなかった。今年の全米オープン出場後から、どうしたらその目標を達成できるのかとあらためて考え、先週30歳を迎えたことで、下部ツアーの予選会から始める結論に至ったというわけだ。

今後3試合の結果次第で最終予選会からの挑戦に

 一般的に考えれば、30歳からの下部ツアー挑戦は遅いようにも感じられるが、決してそんなことはない。かつて丸山茂樹は30歳からPGAツアーに参戦している。しかも、タイガー・ウッズやフィル・ミケルソン、デビッド・デュバルなどの強豪がひしめく中、ツアー3勝を挙げているのだ。丸山の場合、トレーニングやスイング改造もPGAツアーに参戦してからやり始めたが、石川の場合、トレーニングは数年前から本格的に行っているし、スイング改造にも着手している。最初からPGAツアーで戦うことを念頭に置いているだけに、当時の丸山よりも完成度は高いだろう。あとは、下積み生活の経験がほとんどない石川にとって、下部ツアーに参戦するということに対するプライドだけが気になるところだが、それも問題ないという。

 今のところは予選会のセカンドステージから出場することになるが、国内ツアーのブリヂストンオープン終了後の賞金ランキングで5位以内に入ると、ファイナルステージからの出場となる。リミットまで今大会を含めて3試合しかない。当然、今大会でも優勝争いに絡んで上位に入りたいところだ。

「グリーンが本当に難しいですね。硬さと速さをしっかりイメージすることが大切です」と、パッティングの成否がカギを握ると語る。ただ、前週のANAオープンでシャフトが折れたお気に入りの5番ウッドに関しては「クラブヘッドが無事だったので、シャフト、グリップを交換して同じスペックとして使えるので問題ありません」と、ホッとした表情を浮かべていた。

 コースが違うとはいえ、19年の前回大会では単独3位に入っている石川。ANAオープンこそ16位タイに終わったが、その前2戦はどちらも2位でフィニッシュしている。上り調子であることは間違いないだけに、今季初勝利を飾りたいところだ。

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