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- 「全部勝ちたい!」単なる“飛ばし屋”を卒業したC・キムが賞金ランキング1位に
バンテリン東海クラシックを制したのはチャン・キム。賞金王レースでもトップに立った。日本ツアーで群を抜く飛ばし屋として知られる選手だが、飛距離だけに頼らないゴルフを心がけたことが好調を支えているようだ。
最終ホールでの幸運をパーセーブにつなげた
◆国内男子プロゴルフ<バンテリン東海クラシック 9月30日~10月3日 三好カントリー倶楽部 西コース(愛知県) 7300ヤード・パー71>

バンテリン東海クラシックは、通算12アンダーのキムを、2打差で香妻陣一朗が、さらに1打遅れて岩田寛、池田勇太、大槻智春、T・ペク、稲森佑貴の5人が追う展開。緊張感漂う最終日となった。
2バーディー・1ボギーでフロントナインをプレーしたキムは首位のままバックナインに突入。10番、11番で連続バーディーを奪う。13番ボギーを叩くも14番バーディーですぐにバウンスバックする。
1組前の大槻が、15番でこの日4つ目のバーディーを決めて通算13アンダー。16番パー3をボギーとしたキムとは1打差で大詰めを迎える。
大槻は18番の第2打をグリーンオーバーさせて寄せきれずボギー。通算12アンダーで先にホールアウトしたが、キムも最終ホールで大ピンチを迎える。ティーショットを右のラフに打ち込み、第2打がわずかにグリーンをショート。傾斜を転がり落ちた。「完全に池と思った」と観念したが、ギリギリのところでピタリと止まった。2.5メートルのパーパットが残ったが、これをしっかりと沈めてパーセーブ。昨年のゴルフ日本シリーズJTカップ以来のシーズン2勝目で、獲得賞金は9165万1886円となり、木下稜介を抜いてトップに立った。
コロナ禍の影響で米下部ツアー挑戦を断念

大会3日目のホールアウト後に行われたドライビングコンテストでは333ヤードを叩きき出して優勝。この日も380ヤード・パー4の14番では第2打が42ヤードしかなかったほど飛距離にアドバンテージのあるプレーヤーだが、それだけに頼らないゴルフを心がけている。18ホールを通じて必要な忍耐。これを磨くことで、よりスマートなプレーをした結果が、ライバルたちが崩れていく中での優勝だった。
“飛ばし屋”から“飛距離のある巧者”へ。脱皮しつつあるキムの姿がここにある。米下部のコーンフェリーツアーに挑む予定だったが、コロナ禍での渡航規制で断念。延期することを決めた。「賞金王はまだわからないけど、でも来週も、そのまた来週も全部勝ちたい」と、どこまでも貪欲な気持ちを表明したキム。忍耐力がさらに上がれば、怖いものなしになりそうだ。
2打差2位に大槻、池田、香妻。ペク、金谷拓実、スコット・ビンセント、岩田が9アンダー5位。木下は9位タイで賞金ランキング首位の座を立った1週でキムに明け渡している。
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