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過酷なサバイバルゲームに挑む渋野日向子 2連勝で弾みをつけられるか?【今週、富士通レディース】
先週のスタンレーレディスで復活を印象付ける勝利を飾った渋野日向子だが、今シーズンの勝負どころは年末にやってくる。米ツアー出場権を争う予選会に挑戦するからだ。今週の富士通レディースで2連勝を飾り完全復活、年末に向けて弾みをつけられるか注目だ。
プレーオフでの正確無比なショットで復活を印象付けた
久々の優勝でトレードマークのスマイルを取り戻した渋野日向子が、シーズン終盤アクセルを踏み込んでいる。その先にあるのは、米ツアーで活躍する青写真だ。
4人によるプレーオフとなった先週のスタンレーレディスでは、18番で3回も正確なサードショットを放ち、約1年11カ月ぶりに優勝。その瞬間こそ両手で顔を覆って涙を流したが、すぐに満面の笑みを浮かべて喜びに浸った。
失いかけていた自信と笑顔を取り戻して臨むのが、15日からの富士通レディス。渋野はこの大会、意外にも初出場となる。
2018年にプロとなった渋野は、翌19年に全英女子オープンで優勝してブレーク。賞金女王争いまで演じたが、この大会には出場していない。
翌20年は思いがけないコロナ禍で思い切ったスケジュールを組んだ。ディフェンディングチャンピオンとして臨んだ8月の全英女子オープン出場後、そのまま米国に渡って、開催時期が変わった9月のANAインスピレーション、10月のKPMG全米女子プロ選手権と、メジャー大会に出場しており、やはり富士通レディース出場はかなわなかった。
コロナ禍によってロングシーズンとなった20-21年は、前述した20年の遠征だけでなく21年に入ってからもメジャーを含めた海外参戦を行ったため、出場試合数は16と決して多くない。スイング改造しながらのプレーでもあり、賞金ランキングは現在33位(獲得賞金5238万8975円/10月14日現在)と、タイトル争いをする位置ではない。
だが、シーズン終了後には大事な戦いが待っている。来季の米ツアー出場権を争うQシリーズだ。渋野は、19年の全英女子オープン後は海外への興味をあまり示さず、優勝したことで得られた米ツアー出場権を行使しなかったが、その後、気持ちが変わった。昨年末のQシリーズ挑戦を決めていたが、コロナ禍で中止になるまさかの事態で、今回は2年越しの挑戦となる。
8月9日時点のロレックス(女子世界)ランキング75位以内という資格で、第1、第2ステージを免除され、この12月、ファイナルステージに当たるQシリーズでプレーする渋野。ここには、米ツアーのポイントランキング101位から150位タイまでの者、下部のシメトラツアー賞金ランキング11位から35位タイまでの者、渋野同様世界ランキング75位までの者(10人以内)と欧州女子ツアー賞金ランキング4位までの者が出場権を持つ。さらに、ステージ1、ステージ2を勝ち上がった者らが集結。
4日間72ホールで一度予選カットがあり、翌週、さらに4日間72ホールが行われる144ホールの過酷なサバイバルゲームが繰り広げられる。
USLPGAのツアーメンバーになれるのは、上位45人。20位以内はツアー出場の機会を得られ、それ以下もシメトラツアーには出場できる。渋野は、万が一20位以内に入れなくても、シメトラからの下克上を狙う覚悟まで口にしているだけに、大切な戦いとなる。
力をつけ、自信を深めるためには、その前の日本ツアーで結果を出すしかない。スタンレーの優勝で肩の荷が一つ降りた渋野が、初めてプレーする富士通でどんなプレーを見せるのかが楽しみだ。
未勝利ながら賞金ランキング5位の西郷真央にも注目
賞金女王争いも徐々に佳境に入ってきた。1位・稲見萌寧、2位・小祝さくら、3位・西村優菜、4位・古江彩佳、5位・西郷真央、6位・申ジエというのが現在のランキング。中でもアマチュアだった19年にこの大会で初優勝を飾ってプロに転向し、昨年も2位タイの古江は、主催の富士通の所属選手でもあり、気合が入る。
ディフェンディング・チャンピオンは6位の辛で、こちらも連覇に意欲を燃やしている。ランキング5位の西郷はツアー未勝利だが、優勝せずにこの位置にいることでも分かる通り、シーズンを通じて安定したプレーを見せている。日本女子プロ2位、日本女子オープン2位タイと公式戦2つで優勝争いをしている実力もあるだけに、待望の初優勝にターゲットを絞っている。稲見、小祝、西村らも含めた今季絶好調の面々と、渋野の戦いの幕は、間もなく切って落とされる。
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